中国副首相がバクー訪問 アゼルバイジャンと戦略的パートナーへ協力拡大
中国のDing Xuexiang副首相(ディン副首相)が現地時間の水曜日、アゼルバイジャンのShahin Mustafayev副首相(ムスタファエフ副首相)とバクーで会談しました。中国とアゼルバイジャンの関係は今年、戦略的パートナーシップへと格上げされており、その具体化に向けた一歩となる国際ニュースです。
会談の概要:戦略的パートナーシップをどう深めるか
ディン副首相は、中国の習近平国家主席とアゼルバイジャンのイルハム・アリエフ大統領の戦略的な指導の下で、両国関係が安定的に発展してきたと評価しました。特に今年7月、両首脳が中国・アゼルバイジャン関係を戦略的パートナーシップへと引き上げたことに触れ、その新たな枠組みを実務面で進めていく重要性を強調しました。
またディン副首相は、両国がそれぞれの核心的利益に関わる問題で引き続き揺るぎない相互支持を行うべきだと述べ、関係を長期的かつ安定的に発展させることで、両国の発展と繁栄、そして両国の人々への利益につなげたいとしました。
一帯一路構想と国家戦略の連携
ディン副首相は、中国が提唱する一帯一路構想とアゼルバイジャンの経済・社会発展戦略を連携させる用意があると表明しました。戦略的パートナーシップを実のあるものにするため、より具体的な協力プロジェクトを増やしていく考えです。
特に、次のような分野での協力拡大が示されました。
- 貿易と投資の強化:より多くの高品質なアゼルバイジャン産品を中国市場に受け入れるとともに、アゼルバイジャン企業の中国への投資と成長を歓迎すること。
- 双方向の投資促進:中国企業のアゼルバイジャンへの投資と事業展開を奨励し、実務的な協力を進めていくこと。
グリーン・低炭素エネルギーと物流協力
エネルギー分野について、ディン副首相は、中国がグリーンかつ低炭素な移行の流れに積極的に対応していると説明しました。その上で、アゼルバイジャンとのエネルギー協力を一層深めていく姿勢を示しました。
さらに、中国と欧州を結ぶ貨物列車の安全で安定した運行を確保するため、両国が連携していく方針も示されています。中国はアゼルバイジャンなど沿線国と協力し、カスピ海を横断する国際輸送回廊の整備を進める考えで、物流面での結び付きの強化が注目されます。
文化・教育・観光を含む人的交流の拡大
ディン副首相は、文化、教育、科学、観光など幅広い分野での協力も強化したいと述べました。人の往来を円滑にし、両国の人々の相互理解を深めることで、経済協力を支える土台を広げていく狙いがあります。
国際社会での協調と一つの中国の原則
国際および地域の場面では、両国が互いに支持と協調を強め、両国および他の発展途上国の共通利益を守っていくべきだとディン副首相は呼びかけました。
これに対しムスタファエフ副首相は、アゼルバイジャンが習近平国家主席の提唱する一帯一路構想を高く評価しており、正式な支持を表明した最初期の国の一つだったと強調しました。また、中国とアゼルバイジャンの関係は強く、しなやかであると述べた上で、アゼルバイジャンが一つの中国の原則を堅持していることを改めて示しました。
ムスタファエフ副首相はさらに、アゼルバイジャンが自国の発展戦略を中国と一層連携させ、貿易、投資、エネルギー、金融、人的交流などの分野で実務的な協力を深めることで、二国間関係のさらなる発展を目指したいと述べました。
今回の会談から見えるポイント
今回のバクーでの会談からは、次のような点が浮かび上がります。
- 中国・アゼルバイジャン関係は今年「戦略的パートナーシップ」へと格上げされ、その後の具体的な協力内容を詰めていく段階に入っている。
- 協力のキーワードは、一帯一路構想、グリーンかつ低炭素なエネルギー、中国と欧州を結ぶ物流ルートづくりなど、多岐にわたる。
- アゼルバイジャン側は一帯一路構想を高く評価し、一つの中国の原則を明確に支持する姿勢を改めて示している。
今後、中国とアゼルバイジャンの協力がどこまで具体化するのか。一帯一路構想の枠組みの中で進むエネルギー協力や国際輸送回廊づくりの動きは、地域の経済と物流の地図に静かな変化をもたらす可能性があります。
Reference(s):
cgtn.com








