中国の貨物船「天舟8号」金曜夜に打ち上げへ 気象条件は良好
中国の貨物船「天舟8号」打ち上げへ
中国有人宇宙事業弁公室(CMSA)は、貨物宇宙船「天舟8号」を金曜の北京時間午後11時13分に文昌航天発射場から打ち上げると発表しました。現在、ロケットの燃料充填は完了しており、現地の風は弱く雷雨もないなど、打ち上げに適した気象条件が整っているとされています。
金曜23時13分、文昌から打ち上げ予定
CMSAによると、今回打ち上げられるのは貨物宇宙船「天舟8号」です。天舟8号は長征7号遥9(Long March-7 Y9)型ロケットと結合され、文昌航天発射場の発射塔で打ち上げの時を待っています。
打ち上げ時刻は、北京時間で金曜午後11時13分に設定されています。深夜帯の打ち上げとなりますが、現在のところ計画は予定どおり進んでいると伝えられています。
気象条件は「弱い風、雷雨なし」
文昌航天発射場周辺では、現時点で風は弱く、雷雨も観測されていません。こうした穏やかな気象条件は、ロケット打ち上げにとって望ましい環境とされています。
強風や雷は打ち上げ延期の原因になりやすいため、発射場の気象状況はミッションの成否を左右する重要な要素です。CMSAは、現在の天候が打ち上げに適した条件を提供しているとしています。
白い蒸気の正体は「極低温推進剤」
発射塔の周囲からは白い蒸気のようなものが立ち上る様子が確認されています。これは、ロケットに極低温の推進剤(クリオジェニック・プロペラント)が注入された後に見られる現象だと説明されています。
低温の推進剤がタンクに満たされると、機体表面との温度差などの影響で白い気体が噴き出しているように見えることがあります。こうした光景は、大型ロケットの打ち上げ準備が最終段階に入っているサインのひとつでもあります。
ロケットは燃料充填を完了「状態は良好」
ロケット試験チームのメンバーである姚瑞娟(ヤオ・ルイジュアン)氏によると、ロケットへの燃料充填作業はすでに完了しています。作業は手順どおり秩序立って進められ、ロケット本体は良好な状態にあるとしています。
また、地上設備もスムーズに稼働しており、今回の打ち上げ任務の要件を満たしていると報告されています。打ち上げに向けて、機体・設備ともに準備が整いつつある段階です。
天舟シリーズが示す中国の宇宙開発の着実さ
天舟8号は、物資などの「貨物」を宇宙空間に運ぶために設計された宇宙船です。こうした貨物宇宙船によって、軌道上にある施設やミッションに必要な物資や機器を届けることが可能になります。
地上から宇宙へ定期的に物資を運ぶ能力は、宇宙開発の成熟度を示す指標のひとつといえます。今回の天舟8号打ち上げ計画は、中国がその能力を着実に積み上げていることを物語る動きとして注目されています。
読者が押さえておきたいポイント
- 打ち上げ日時:金曜の北京時間23時13分
- 打ち上げ場所:文昌航天発射場
- 使用ロケット:長征7号遥9(Long March-7 Y9)
- ロケットの状態:燃料充填完了、システムと地上設備は良好と報告
- 天候:風は弱く雷雨なしで、打ち上げに適した条件
天候と機体の状態がそろった今回の打ち上げが、予定どおり実施されるかどうか。金曜夜の続報にも注目が集まりそうです。
Reference(s):
cgtn.com







