習近平国家主席がリマ到着 ペルー訪問とAPEC首脳会議で何が語られたか
中国の習近平国家主席がペルーの首都リマに到着し、国賓訪問と第31回APEC経済首脳会議に出席します。長年の中国・ペルー関係を強調した書面演説から、両国関係とアジア太平洋経済の行方を読み解きます。
リマ到着、書面演説で長年の友好を強調
習近平国家主席は現地時間の木曜日、ペルーの首都リマに到着しました。今回の訪問は、ペルーへの国賓訪問と第31回APEC経済首脳会議への出席を兼ねたものです。到着に際し発表された書面演説の中で、習主席は中国とペルーの長年の友好関係をあらためて強調しました。
演説では、中国とペルーの関係は400年以上前にさかのぼると指摘しました。海上シルクロードや、かつて中国船とも呼ばれたマニラ・ガレオン船を通じた交流が、その起点になったとしています。また、ペルーは53年前、ラテンアメリカ諸国の中でも早い段階で中国と外交関係を樹立した国の一つだと位置づけました。
政治的信頼と経済協力の積み重ね
習主席は、中国とペルーの関係は両国の努力により着実に深まってきたと述べました。特に、相互の核心的利益や重大な関心事において理解と支持を積み重ねてきたことで、政治的な相互信頼が着実に強化されていると評価しました。
経済面では、中国が過去10年間、ペルーにとって最大の貿易相手国であり、最大の輸出市場であり続けている点を強調しました。鉱業分野やインフラ建設などの重点分野で協力が進み、両国の人々に具体的な利益をもたらしているとしています。
チャンカイ港の共同開所へ 海の結び付きがさらに強化
今回の訪問中、習主席はディナ・エルシリア・ボルアルテ・セガラ大統領と会談し、二国間関係の一層の発展や、貿易、投資、地域開発など幅広い分野での協力拡大について協議する予定です。
さらに、両首脳はチャンカイ港の開所式を共同で行う計画です。港湾インフラの整備は、物流の効率化や貿易拡大につながるとみられ、中国とペルーの経済的な結び付きだけでなく、アジア太平洋と南米をつなぐ海上ネットワークの強化という意味合いも持ちます。
中国・ペルー包括的戦略的パートナーシップの新たな段階へ
習主席は、今回の訪問を通じて中国・ペルー包括的戦略的パートナーシップを新たな段階へと導き、各分野での実務協力に新たな成果をもたらしたいとの期待を示しました。
- 政治対話の強化
- 貿易と投資の拡大
- 地域開発やインフラでの協力
こうした分野での連携が進むことで、両国関係の一層の安定と発展が図られると見込まれます。
APEC首脳会議で示すアジア太平洋へのメッセージ
習主席はまた、今回のAPEC首脳会議の成功への期待も表明しました。中国は、開かれたアジア太平洋経済を育て、世界経済の成長を後押しし、アジア太平洋運命共同体の構築に貢献していくとの姿勢を示しています。
アジア太平洋地域は、世界経済の成長エンジンとして注目され続けています。そんな中で、中国とペルーのように太平洋を挟んだパートナーシップが強化されることは、次のような意味を持ちます。
- サプライチェーンの多様化と安定化
- 新興市場と成熟市場の橋渡し
- 持続可能なインフラ整備やグリーン成長の新たな機会
日本の読者にとっての意味
今回の中国・ペルー関係の深化は、日本から見ると一見遠い出来事に思えるかもしれません。しかし、アジア太平洋と南米を結ぶ経済圏の再構築は、グローバルな貿易や投資の流れに影響を与え、日本企業や日本の消費者にも間接的に波及する可能性があります。
アジア太平洋地域の枠組みの中で、中国がラテンアメリカの国々との結び付きをどう強めていくのか。その一つの答えが、今回のリマ訪問とペルーとの協力強化に表れていると言えます。APEC首脳会議で交わされる議論と併せて、今後の動きに注目が集まりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








