習近平主席、中国初の国産深海掘削船「Meng Xiang」の就役を祝賀
中国で初めて設計から建造まで国内で手がけた深海掘削船「Meng Xiang」が正式に就役し、中国の習近平国家主席が祝賀の書簡を送りました。2025年12月の今、海洋資源と技術をめぐる動きとして国際ニュースの現場で注目されています。
中国初の国産深海掘削船「Meng Xiang」が就役
今回就役した「Meng Xiang」は、中国で初めて設計から建造まで一貫して国内で行われた深海掘削船とされています。深海掘削船とは、水深の深い海域で海底資源の調査や掘削、地質構造の研究などを行うための特殊な船です。
詳細な性能や配備場所などは現時点では限られた情報しか伝えられていませんが、長期間の海上作業に対応できる設備を備え、海底までパイプを伸ばして掘削を行う能力を持つとみられます。こうした船は、エネルギー資源の調査だけでなく、地震や津波のメカニズム解明にも役立つ可能性があります。
習近平主席が送った祝賀書簡の意味
習近平国家主席は、「Meng Xiang」の正式な就役にあわせて祝賀の書簡を送りました。国家トップがわざわざ書簡という形でメッセージを出したことは、このプロジェクトが中国にとって戦略的に重要だと位置づけられていることを示しています。
背景には、次のような狙いがあると考えられます。
- 海洋資源の調査・開発を支える基盤技術を国内で確立したいという思惑
- 深海という最先端領域での科学研究や技術革新を進めたいという姿勢
- 自前の大型海洋プラットフォームを持つことで、長期的なエネルギー安全保障を強化したいという意図
2025年現在、エネルギー転換や資源価格の変動が続くなかで、各国が「どこまで自前で賄えるか」を重視している流れとも重なります。
深海掘削船が広げる可能性
深海掘削船の役割は、単に資源を掘り出すことだけではありません。国際的には、次のような分野で活用が進んでいます。
- 地球内部構造の研究やプレート運動の解明
- 過去の気候変動を読み解くための堆積物(たいせきぶつ)の採取
- 二酸化炭素の海底貯留など、脱炭素技術の可能性検討
こうした研究は、気候危機や自然災害にどう備えるかを考えるうえでも重要です。「Meng Xiang」の就役は、中国がこれらの分野で存在感を高めていくきっかけになるかもしれません。
日本とアジアの読者が押さえておきたい視点
日本やアジアの読者にとって、このニュースは「中国の海洋開発がまた一歩進んだ」という以上の意味を持ちます。いくつかの観点から整理してみます。
- 技術競争だけでなく、海洋観測データや研究成果の国際的な共有が進むのか
- 海上での安全確保や環境保護のルールづくりに、中国がどう関わっていくのか
- アジア全体として、海洋科学やエネルギー転換で協力できる余地はあるのか
深海という「見えない世界」で何が行われているのかを可視化していくことは、国際社会に共通する課題でもあります。今回の就役は、その議論を進める一つの材料になりそうです。
これからの注目ポイント
今後しばらくは、「Meng Xiang」がどの海域でどのようなミッションを担っていくのか、その運用実態に注目が集まりそうです。また、同様の国産深海掘削船がさらに建造されるのかどうかも、中国の長期戦略を読み解くうえで重要なサインになります。
2025年の終わりが近づくなか、各国がエネルギー・気候・安全保障をめぐる方針を再点検しています。中国初の国産深海掘削船の就役と、それを祝う習近平主席のメッセージは、そうした世界的な流れの中で海洋が持つ重みをあらためて映し出していると言えます。
Reference(s):
Xi congratulates commissioning of China's deep-ocean drilling vessel
cgtn.com








