ブルンジがCIIE初参加 ゼロ関税と中国市場で狙う貿易拡大
2025年11月、上海で開かれた中国国際輸入博覧会(CIIE)に、アフリカの国ブルンジが初めて国別展示として参加しました。世界初の輸入に特化した国家級博覧会で、ブルンジはどのように貿易拡大のチャンスをつかもうとしているのでしょうか。国際ニュースを日本語で追う読者向けに、この動きを整理します。
ブルンジ、CIIEの国別展示に初参加
中国国際輸入博覧会は、輸入に特化した博覧会として中国が主催する国家級イベントです。今年は11月5日から10日まで上海で開催されました。
ブルンジは今回、会場内の国別展示エリアに初めてブースを構えました。在中国ブルンジ大使館で一等参事を務めるAlfred Burimaso氏は、この機会を通じて自国のユニークな製品やサービスを前面に押し出し、中国や世界との経済関係を強化したいとしています。
CIIEはアフリカ企業を世界につなぐ特別な舞台
Burimaso氏によれば、中国国際輸入博覧会はアフリカ企業が世界のバイヤーや投資家の目にとまるためのユニークなプラットフォームです。普段は距離や情報の壁から中国市場にアクセスしづらい企業でも、上海の会場に出展することで一気に認知度を高めることができます。
- 中国本土のバイヤーや企業担当者と直接商談できる
- 世界各地から集まる出展者・来場者とネットワークを築ける
- 自国ブランドのストーリーや文化的な背景を伝えやすい
経済規模の比較的小さい国にとって、こうした場は国内市場だけに頼らない成長戦略を描くうえで重要な機会だといえます。ブルンジも例外ではなく、CIIEを通じてアフリカ発のビジネスがどこまで世界に届くのかが注目されています。
ゼロ関税政策がもたらす後発開発途上国への追い風
Burimaso氏は、後発開発途上国を対象にした中国のゼロ関税政策が持つインパクトにも言及しています。この政策は、対象となる国々から輸入される一部品目について関税をゼロにし、貿易の拡大を促すものです。
関税負担が軽くなれば、アフリカの輸出品は中国市場で価格面の競争力を高めやすくなります。ブルンジの企業にとっても、製品をより魅力的な条件で提供できる可能性が広がります。
- 輸出コストの減少により、中小企業も海外市場に挑戦しやすくなる
- 輸出に向いた産業への投資を呼び込みやすくなる
- 安定した販路の確保が、雇用や所得の拡大につながる余地を生む
CIIEという巨大なマーケットプレイスとゼロ関税政策が組み合わさることで、後発開発途上国にとっては「見つけてもらう場」と「売りやすくなる制度」が同時に用意される形になります。
中国の対外開放は世界経済にどう響くか
インタビューの中でBurimaso氏は、中国が対外開放を進めていることが世界全体に利益をもたらしていると強調しています。中国国際輸入博覧会は、その象徴的な取り組みの一つと見ることができます。
中国が輸入の拡大や市場開放を打ち出すことで、アフリカを含む多くの国々は新たな販路やパートナーを得るチャンスを手にします。同時に、中国側にとっても、多様な製品やサービスを取り入れることで国内の消費者に選択肢を広げる効果があります。
- 輸出国にとっては市場アクセスの拡大
- 中国にとっては安定した供給源と新たなビジネス機会
- 世界全体にとっては貿易の多角化と相互依存の深化
CIIEは、こうした相互の利益を具体的なビジネスの形に落とし込む場として機能しているといえます。
日本の読者にとっての意味
今回のブルンジの初参加は、アフリカの比較的小さな経済規模の国であっても、大規模な国際博覧会を通じてグローバル市場に踏み出していることを示しています。国際ニュースや経済ニュースを追う日本の読者にとっても、いくつかの示唆があります。
- アフリカの国々がどのように中国市場を活用しているかを知ることで、新興市場の動きを立体的に理解できる
- 日本企業にとっても、アフリカのサプライヤーやパートナーと協力する余地を考えるきっかけになる
- 輸入に特化した博覧会というモデルが、今後ほかの地域でも広がるかを見ていく視点が得られる
中国国際輸入博覧会でのブルンジの取り組みは、比較的小さな経済が大きな市場にアクセスしようとする一つのケーススタディです。今後、この動きが具体的な貿易額や投資の拡大にどう結び付いていくのか、引き続き注目していきたいところです。
Reference(s):
cgtn.com








