中国とボリビア、一帯一路と2025計画を連携へ G20リオで表明
リオデジャネイロで開かれた第19回G20サミットに合わせた会談で、中国の習近平国家主席は、一帯一路構想の協力をボリビアの「2025年までの発展計画」と連携させ、インフラやデジタル経済など幅広い分野で協力を拡大していく方針を表明しました。
来年に国交樹立40周年を迎える中国とボリビア。両国関係の「次の一段階」をどう描くのかは、グローバル・サウスと呼ばれる新興・途上国の連携を考えるうえでも注目されています。
一帯一路とボリビアの2025計画を連携
習主席は、ブラジル・リオデジャネイロで開かれた第19回G20サミットの期間中、ボリビアのアルセ大統領と会談し、一帯一路構想とボリビアの2025年までの発展計画を連携させる考えを示しました。一帯一路構想は、インフラや貿易、人の往来などを通じて各国と協力を深める中国の国際的な取り組みです。
習主席は、近年の両国関係について前向きな発展の勢いを保っていると評価し、中国とボリビアがそれぞれの核心的利益や重大な関心事に関して、互いに揺るぎない支持を続けてきたと強調しました。また、一帯一路を通じた協力が、すでに両国の人びとに具体的な利益をもたらしていると成果を振り返りました。
来年の国交樹立40周年を節目に関係格上げへ
習主席は、中国がボリビアによる自国の国情に合った発展の道を自主的に探る取り組みを支持すると述べました。そのうえで、来年の国交樹立40周年を好機ととらえ、歴史的な友好関係を一段と発展させる方針を示しました。
具体的には、両国の戦略的互信を深め、互恵的な協力を拡大し、中国・ボリビアの戦略的パートナーシップを新たな段階へ引き上げることを目指すとしています。
政府から地方まで、幅広い交流を強化
習主席は、両国が次のようなレベルで交流を強化していく必要があると呼びかけました。
- 政府間の対話や協力
- 立法機関同士の交流
- 政党間のやり取り
- 地方政府や自治体レベルでの協力
あわせて、ガバナンスや経済発展の経験を共有することで、両国がそれぞれの国内課題への対応力を高めていくことにも期待を示しました。
協力の重点分野:インフラ、農業、グリーン、デジタル
習主席が言及した、中国とボリビアの協力拡大の具体的な分野は次のとおりです。
- インフラ建設:道路や鉄道、エネルギーなどの基盤整備を通じた連結性の向上
- 高地農業:ボリビアの地理的特徴を踏まえた農業技術や生産性向上での協力
- グリーン開発:環境に配慮した経済成長やクリーンエネルギー分野での協力
- デジタル経済:通信やデジタル技術を活用した新産業やサービスの育成
一帯一路とボリビアの2025計画をこうした分野で連携させることで、ボリビアの発展目標の達成と、両国の長期的な経済協力の土台づくりを進めていく狙いがうかがえます。
国連、BRICS、CELACでの連携も強化
中国とボリビアは、二国間関係だけでなく、多国間の枠組みでも協力を深めていく方針です。習主席は、国連や新興国を中心とした枠組みであるBRICSなどの場での協調を強め、グローバル・サウス諸国の団結と自立を後押ししていく必要があると述べました。
こうした連携を通じて共通の発展を進めていくことが重要だとし、中国はラテンアメリカ地域の一体化の流れを支持すると表明しました。また、中国とラテンアメリカ・カリブ諸国との対話の場である中国・CELACフォーラムの仕組みを強化するため、ボリビアとともに取り組んでいく考えも示しました。
なぜ今回の動きが注目されるのか
今回の会談は、中国が一帯一路を通じてラテンアメリカとの関係をどのように位置づけているのかを示すものでもあります。ボリビアの2025発展計画と一帯一路を重ね合わせることで、両国が長期的な視野で協力の枠組みを設計しようとしていることがうかがえます。
一方で、インフラやデジタル経済、グリーン開発など、協力分野は多岐にわたります。今後、来年の国交樹立40周年に向けて、どのような具体的プロジェクトが打ち出されるのかは、地域の発展やグローバル・サウスの連携を考えるうえでも一つの注目ポイントになりそうです。
日々変化する国際情勢の中で、こうした動きが示す新興国同士のつながりのデザインをどう見るか。読者一人ひとりが、自分なりの視点を持ってニュースを追いかけていくことが求められています。
Reference(s):
Xi Jinping: China will align BRI cooperation with Bolivia's 2025 plan
cgtn.com








