中国本土で3週間に8大会 冬季スポーツ国際イベントを一挙開催
2024年11月19日から12月8日にかけて、中国本土で合計8つの国際的な氷雪スポーツ大会が集中的に開催されました。ボブスレーやスケルトン、フィギュアスケート、スノーボードなど冬季スポーツの主要種目が一気にそろい、中国本土の冬季スポーツ拠点としての存在感が改めて浮かび上がりました。
3週間で8大会、中国本土が冬季スポーツの舞台に
今回の3週間のスケジュールでは、北京、延慶、張家口、重慶、内蒙古自治区・赤峰といった都市がリレーのように大会を引き継ぎました。いずれも国際連盟が主催するトップレベルの大会で、世界各地から選手が集まりました。
舞台となった主な都市と競技は次の通りです。
- 延慶:2024-25年国際ボブスレー・スケルトン連盟(IBSF)ワールドカップ第2戦、FISスノーボード・アルペンワールドカップ
- 重慶:国際スケート連盟(ISU)フィギュアスケート・グランプリシリーズ第6戦「2024カップ・オブ・チャイナ」
- 北京:ショウガンパークでのフリースキー・ビッグエアW杯、ナショナル・スピードスケーティング・オーバル(通称アイスリボン)でのスピードスケートW杯、キャピタル・インドア・スタジアムでのショートトラック・ワールドツアー
- 内蒙古自治区・赤峰:FISスノーボード・アルペンW杯(パラレルスラローム、パラレル大回転)
- 張家口:スキーイング・ゲンティン・リゾート・シークレットガーデンでのフリースキー&スノーボード・パーク&パイプ大会
延慶でIBSFワールドカップ第2戦 平昌で勢いを見せた中国勢
大会ラッシュの序盤を飾ったのが、北京の競技ゾーンの一つである延慶で行われた2024-25年IBSFワールドカップ第2戦です。延慶は、2022年の北京冬季五輪で北京中心部、張家口と並ぶ3つの競技ゾーンの一つとして多くの競技が行われた場所でもあります。
今シーズンの開幕戦は韓国の平昌で11月16日に行われ、スケルトンでは中国勢が健闘しました。男子の初日のレースでは、陳文浩(Chen Wenhao)選手が5位に入り、女子でも趙丹(Zhao Dan)選手が5位に食い込みました。延慶での第2戦は、こうした勢いをホームでどこまでつなげられるかが注目される場となりました。
重慶で「2024カップ・オブ・チャイナ」 フィギュアGPシリーズ第6戦
11月22〜24日には、中国南西部の重慶市でフィギュアスケートのグランプリシリーズ第6戦「2024カップ・オブ・チャイナ」が開催されました。これは2024-25年シーズンのISUグランプリシリーズの最終戦であり、ファイナル進出をかけた重要な大会です。
男子シングルでは、中国の金博洋(Jin Boyang)選手が地元のエースとして注目を集めました。ホームリンクでの演技は、観客にとっても印象深いものになったとみられます。
北京のショウガンパークと「アイスリボン」で同日開催
11月29日には、北京のショウガンパークでフリースキー・ビッグエアの2024-25年ワールドカップが行われました。巨大なジャンプ台から繰り出される高難度トリックが見どころの種目で、若い観客層からの人気も高い分野です。
同じ29日には、北京のナショナル・スピードスケーティング・オーバル、通称「アイスリボン」でISUスピードスケート・ワールドカップが開催されました。北京冬季五輪のレガシー施設として知られるこの会場には、世界トップクラスのスプリンターや長距離選手が集まりました。
内蒙古・赤峰と張家口 アルペンとパーク&パイプ
11月30日には、中国北部の内蒙古自治区・赤峰市でFISスノーボード・アルペンワールドカップが開幕しました。パラレルスラロームとパラレル大回転といった種目が行われ、スピードと精密なターン技術を競うレースが展開されました。
続く第3週には、張家口のスキーイング・ゲンティン・リゾート・シークレットガーデンで、12月5〜8日にかけてフリースキー・パーク&パイプとスノーボード・パーク&パイプの2024-25年大会が行われました。パーク&パイプ種目は、コース上のジャンプ台やハーフパイプを生かしたダイナミックな演技が特徴で、観客が一体となって盛り上がるタイプの競技です。
ショートトラックとスノーボードW杯 シーズン中盤のハイライトに
12月6日には、北京のキャピタル・インドア・スタジアムで2024-25年ISUショートトラック・ワールドツアーが開催されました。ショートトラックは接触や駆け引きの多い競技で、わずかなミスが順位を大きく左右するため、会場はスリリングな展開に沸いたと考えられます。
翌7日には、FISスノーボード・アルペンワールドカップが延慶に戻り、中国本土で再びレースが行われました。赤峰と延慶の2会場で行われたアルペン種目は、2024-25年シーズンの中でも重要なステージの一つとなりました。
中国本土が狙う「冬季スポーツ拠点」の定着
わずか3週間で8つの国際大会が連続開催されたことは、中国本土が冬季スポーツの国際的なハブとしての役割を強めつつあることを示しています。2022年北京冬季五輪で整備された会場を継続的に活用し、選手にとっても観客にとっても魅力ある大会を提供することが狙いとみられます。
こうした動きは、選手にとっては移動負担を抑えつつ複数の大会に出場できるメリットがあり、競技力の向上にもつながります。また、開催地の都市にとっても、観光や関連産業への波及効果が期待できます。
国際ニュースとして見れば、中国本土の冬季スポーツ戦略は、アジア全体の競技力やビジネスの流れにも少なからず影響を与えます。日本のファンにとっても、近隣で行われるハイレベルな大会が増えることは、観戦や情報収集の選択肢が広がることを意味します。2024-25年シーズンの8大会は、その流れを象徴する一つのモデルケースと言えそうです。
Reference(s):
China to host eight ice and winter sports events in November, December
cgtn.com








