北京・中国国家映画博物館が映し出す100年超の中国映画史
中国映画の100年以上にわたる歩みを一度にたどれる場所として、北京のChina National Film Museum(中国国家映画博物館)が注目されています。2007年の開館から約18年、世界最大の映画専門博物館は、歴史と最新技術をつなぐ拠点であり続けています。
北京にある世界最大の映画専門博物館
China National Film Museumは、北京にある映画専門の国立博物館です。2005年に着工し、中国の映画産業誕生100周年を記念して建設が始まりました。2007年に一般公開されて以来、映画を専門とする博物館としては世界最大規模の施設として運営されています。
1905年「Dingjun Mountain」から始まる中国映画史
同館は、中国映画の歩みを1905年の最初の国産映画からたどる構成になっています。その出発点となるのが、京劇「Dingjun Mountain」を撮影した記録映画です。この作品が、中国における映画産業のスタートとされています。
来館者は、この1905年の作品を起点に、20世紀を通じた中国映画の発展を歴史の流れとして捉えることができます。時代ごとに映画がどのような役割を果たしてきたのかを学べる点が、大きな特徴です。
最新映画技術と映画文化を発信
China National Film Museumは、過去を振り返るだけでなく、最新の映画技術にも焦点を当てています。映画制作や上映にかかわる最新の技術や表現手法についても取り上げ、映画が「いま、どこまで進化しているのか」を伝えています。
また、映画文化を広く伝えることも重要な役割です。作品やクリエイターの背景、映画と社会との関わりなど、映画文化に関する情報をわかりやすく伝え、映画を単なる娯楽ではなく文化として捉える視点を提示しています。
学術交流のハブとしての役割
同館は、学術研究や国際的な交流の場としても機能しています。映画研究者や学生、関係者が集い、中国映画について議論し、知見を共有するための学術交流を行っています。こうした取り組みは、中国映画をより深く理解しようとする国内外の研究者や実務家にとって重要な基盤となっています。
1905年に中国初の国産映画が誕生してから、およそ120年となる2025年現在、中国映画はアジアや世界の映画ファンからも注目される存在となっています。その歴史と現在地を一望できる場所として、China National Film Museumの役割はこれからも続いていきそうです。
中国映画を読み解くための3つの視点
- 歴史の連続性:1905年の最初の国産映画から現在まで、100年以上の歩みを一つのストーリーとして捉えられる。
- 技術の進化:100年以上のあいだに変化してきた映画技術の流れを、最新の映画技術への注目を通じて考えられる。
- 文化と社会:映画文化の発信と学術交流を通じて、中国社会と映画の関係を多角的に理解するきっかけになる。
国際ニュースやアジアの動きを日本語で追いかける読者にとって、中国映画の100年以上にわたる歴史と、それを体系的に記録・発信する博物館の存在は、中国という社会を読み解くうえでの重要なヒントになりそうです。
Reference(s):
National museum displays century-long history of Chinese film
cgtn.com








