中国とモロッコが戦略的パートナーシップ強化 習近平国家主席が皇太子と会談
中国の習近平国家主席は木曜日、ブラジルへの国賓訪問を終えた帰途にカサブランカで技術着陸し、モロッコのムーレイ・ハッサン皇太子と会談しました。両者は、中国とモロッコの戦略的パートナーシップを一段と発展させ、互いの核心的利益を揺るぎなく支持し合う方針を改めて確認しました。
カサブランカ会談で何が話し合われたのか
習近平国家主席はカサブランカでの会談で、ムハンマド6世国王への温かいあいさつと祝意を伝えました。そのうえで、中国とモロッコの関係について、次の点を強調しました。
- 両国関係は安定して発展しており、実務協力の成果が着実に積み重なっていること
- 文化を含むさまざまな分野で交流が活発化していること
- 2016年のムハンマド6世国王の中国国賓訪問をきっかけに、関係が新たな段階に入ったこと
核心的利益での相互支持を再確認
習主席は、中国がモロッコの国家安全と安定を守る取り組みを支持すると述べ、モロッコ側の核心的利益に関わる問題で引き続き支持を表明しました。同時に、中国側の核心的利益に関する問題でも、モロッコの揺るぎない支持を期待する姿勢を示しました。
両者は、次のような分野で協力を深めることで一致しました。
- 2024年の中国アフリカ協力フォーラム首脳会議の成果の実施
- 第10回中国アラブ諸国協力フォーラム閣僚会議の合意事項の具体化
- 一帯一路構想の枠組みの下での連携強化
戦略的パートナーシップの広がり
習主席は、中国とモロッコが今後も実務的な協力を拡大し、戦略的パートナーシップを質・量ともに高めていく必要があると指摘しました。中国アフリカ協力フォーラムや中国アラブ諸国協力フォーラム、一帯一路構想などの枠組みを通じて、中国とモロッコの協力をより具体的なプロジェクトへとつなげていくことが期待されています。
文化交流と「中国語ブーム」
習主席はまた、両国民の友情の土台を強めるうえで、文化交流の拡大が不可欠だと強調しました。文化や教育、観光など、人と人との往来を通じて、中国とモロッコの戦略的パートナーシップを支える「ソフトなつながり」を厚くしていく狙いがあります。
ムーレイ・ハッサン皇太子は、モロッコで中国語と中国文化への関心が高まっていると述べ、この流れをさらに後押ししたいとの考えを示しました。中国が新型コロナウイルス感染症の流行時に示した支援に対する感謝も伝えたうえで、今後も高水準の交流や多分野での協力を深めていく決意を示しました。
モロッコ側も中国の主権・安全・安定を支持
皇太子は、両国が多くの国際問題で立場を共有しているとしたうえで、中国の国家主権、安全、安定を守る取り組みを引き続きしっかり支持していくと強調しました。これは、中国とモロッコが国際舞台で互いを支え合う関係を改めて内外に示すメッセージだといえます。
なぜ今回の会談が重要なのか
今回のカサブランカでの会談は、次の点で注目されます。
- 中国とモロッコが、核心的利益に関わる問題での相互支持を明確に打ち出したこと
- 2024年の中国アフリカ協力フォーラム首脳会議や中国アラブ諸国協力フォーラムの成果を、実施段階へ進める意思を確認したこと
- 一帯一路構想や文化交流を通じて、経済と人のつながりの両面から戦略的パートナーシップを強化しようとしていること
中国とモロッコの関係強化は、アフリカや中東・北アフリカ地域における中国の関与のあり方を考えるうえでも、今後の動向を追っておきたいテーマです。国際ニュースとしての重要性に加え、文化や教育交流を通じた「人のつながり」がどのように外交関係を支えていくのかを考えるきっかけにもなります。
Reference(s):
cgtn.com








