中国・サンヤで第12回全国少数民族伝統体育運動会 56民族1万人が参加 video poster
中国・海南省サンヤで、中華人民共和国の第12回全国少数民族伝統体育運動会が11月22日〜30日に開催されました。56の民族を代表する約1万人の選手が139種目で競い合い、海南の自然とデジタル技術を融合させた開会式が注目を集めました。
サンヤに56民族が集結 約1万人が139種目で競技
今回の全国少数民族伝統体育運動会は、南シナ海に面したリゾート都市サンヤで行われました。大会期間は11月22日から30日までで、熱帯の島である海南島に、56の民族を代表する約1万人の選手が集まりました。
競技プログラムは、17のスポーツにわたる139種目で構成され、さらに3つのデモンストレーション種目も実施されました。民族色豊かな伝統競技が一堂に会する場として、国内でも歴史ある総合体育大会の一つと位置づけられています。
2時間・3部構成の開会式 各民族が30秒のパフォーマンス
開会式は金曜の夜に行われ、およそ2時間、3部構成で進行しました。演出を手掛けた開会式の総監督、シャ・シャオラン氏は、中国メディアグループ(CMG)の取材に対し、各パートに民族文化と現代的な演出を織り込んだと説明しています。
大きな見どころの一つが、各民族の代表団による30秒ずつのパフォーマンスです。選手団がスタジアムに入場する際、それぞれが歌や踊り、伝統的な所作などを凝縮して披露しました。短い時間ながら、各代表団が自らの文化をどう表現するかに工夫を凝らし、会場を沸かせました。
シャ氏は「これは各民族のシグネチャーとも言える演出です。30秒という短い時間ですが、誰もが最高の見せ場にしようとベストを尽くしてきました。開会式は独自の魅力を持つ内容になり、きっと見る価値があるでしょう」と語り、開会式への自信をのぞかせていました。
数字に込められた意味 56と12のスペシャルエフェクト
演出面では、特殊効果の中に「56」と「12」という数字が随所に織り込まれました。56は中国の56の民族、12は今回が第12回大会であることを象徴しています。こうした数字をモチーフにした演出を通じて、多様な民族が一体となる姿を視覚的に示す狙いが込められています。
海南の海岸とココナツの森 自然とデジタル技術のコラボ
今回の開会式では、開催地である海南の地域性も前面に出されました。サンヤ周辺のビーチや島々、ココナツの森といった風景が、創造的なアイデアとデジタル技術を組み合わせたデザインによって表現されました。
熱帯の自然を背景に、民族衣装や伝統芸能が次々と登場する構成は、観客にとって観光映像とはまた違った形で海南の魅力を再発見する機会となりました。デジタル技術とライブパフォーマンスが組み合わさることで、会場全体が一つの物語空間として感じられます。
1953年に始まった歴史ある総合スポーツ大会
全国少数民族伝統体育運動会のルーツは1953年にさかのぼります。この年に大会のプログラムが始まり、以来、中国で最も歴史のある全国規模の総合スポーツ大会の一つとして続いてきました。
こうした大会は、各民族の伝統的なスポーツや身体技法を尊重しながら、相互理解や交流を深める場としても捉えられます。56の民族が一堂に会するこのイベントは、スポーツを通じた多様性と一体感の表現として見ることもできそうです。
世界の動きを日本語で追う読者にとっても、多民族国家がスポーツと文化をどのように結び付けているのかを考えるヒントになるニュースと言えるでしょう。
今回の大会を読み解くポイント
今回の国際ニュースのポイントを、あらためて整理しておきます。
- 開催地: 中国南部・海南省サンヤ
- 日程: 今年11月22日〜30日
- 参加規模: 中国の56の民族を代表する約1万人の選手が参加
- 競技: 17のスポーツ、139種目に加え3つのデモンストレーション種目
- 開会式: 約2時間・3部構成、各民族代表団が入場時に30秒のパフォーマンスを披露
- 演出の特徴: 海南のビーチ、島々、ココナツの森などをデジタル技術と創造的なデザインで表現
少数民族の伝統スポーツと最新のデジタル演出が交差するこの大会は、スポーツイベントの在り方そのものを静かに問いかけています。あなたなら、どの民族のパフォーマンスに注目してみたいでしょうか。
Reference(s):
12th National Traditional Games of Ethnic Minorities to begin in Sanya
cgtn.com








