中国FAカップ決勝:上海海港が山東泰山を3-1で破り初優勝、リーグと二冠
2024年の中国FAカップ決勝で、中国スーパーリーグの強豪・上海海港(Shanghai Port)が山東泰山(Shandong Taishan)を3-1で破り、クラブ史上初のカップ優勝とリーグとの二冠を達成しました。本記事では、その試合展開と中国サッカーにとっての意味を整理します。
温州での決勝、3-1でつかんだ初タイトル
決勝の舞台となったのは、中国東部・浙江省温州市。中国サッカー界を代表するクラブ同士である上海海港と山東泰山の一戦は、立ち上がりから激しい攻防となりました。
前半序盤、両チームは複数の決定機を逃します。なかでも山東のPeng Xinliは7分、エリア内で上海のGK Yan Junlingをかわしたものの、体勢を立て直して放ったシュートはポストを直撃し、先制の好機を生かせませんでした。
試合が動いたのは37分。右サイドからの攻撃で、Wang Shenchaoのベースライン際のクロスをGustavoが巧みにスルーし、フリーになっていたLi Shuaiがシュート。これがGK Wang Daleiの守るゴールに決まり、上海が先制します。
前半終了間際には上海がさらにリードを広げます。OscarのフリーキックはいったんDFにブロックされましたが、こぼれ球をFeng Jinがシュート。それが前線のLeo Cittadiniに当たってコースが変わり、再びゴールイン。上海は2-0としてハーフタイムを迎えました。
山東の反撃と、終了間際の勝負を決めた3点目
後半に入ると、山東泰山も反撃に転じます。53分、上海のDFのクリアミスから、ペナルティーエリア手前でZecaがボールを拾い、強烈な一撃をゴールに突き刺して1点を返しました。このシュートはGK Yan Junlingも止めきれないほどの威力だったとされています。
失点後も上海は攻勢を続け、多くのチャンスをつくりましたが、山東のGK Wang Daleiが再三ビッグセーブを見せ、スコアはしばらく動きませんでした。
均衡を破ったのは後半アディショナルタイム3分。前線でパスをカットしたOscarがWang Zhen'aoにボールを預け、Wang Zhen'aoがエリア内へ突破を図ります。これを止めようとしたDF Zheng Zhengの対応がオウンゴールとなり、上海の3点目。このゴールで勝負は決定的となりました。
リーグとカップの二冠、その重み
上海海港はこの中国FAカップ初制覇により、すでに今季制していた中国スーパーリーグと合わせて2024シーズンの二冠を達成しました。
同一シーズンで国内リーグと中国FAカップの両方を制したクラブは、これまでに山東泰山、大連実徳(Dalian Shide)、広州恒大(Guangzhou Evergrande)の3クラブのみでした。上海海港は、それに続く4クラブ目として名を連ねることになります。
中国サッカーの勢力図はどう変わるか
リーグとカップの二冠は、上海海港が中国サッカーにおける確固たる強豪として位置づけられつつあることを示しています。一方で、この決勝では山東泰山も多くの好機を生み出しており、上位クラブ同士の実力差は大きく開いているわけではありません。
2025年のいま振り返ると、2024年のこの決勝は、中国サッカーの勢力図に緩やかな変化が訪れつつあることを象徴する試合だったとも言えます。今後のシーズンで、上海海港と山東泰山を含む上位クラブがどのような争いを見せるのか、引き続き注目されます。
Reference(s):
Shanghai Port beat Shandong Taishan to win first ever Chinese FA Cup
cgtn.com








