福岡WTTファイナル 男子は王楚欽が決勝進出、女子は中国勢対決に
福岡で開催中の国際卓球大会「WTTファイナル」で、中国の世界ランク1位・王楚欽が男子シングルス決勝進出を決め、女子シングルスは王曼昱と陳幸同による中国勢対決となりました。本記事では、この国際ニュースのポイントを日本語ニュースとして整理します。
福岡WTTファイナル男子シングルス、王楚欽がタイトルへ前進
日本・福岡で行われているWTTファイナルの男子シングルスで、中国の王楚欽がスロベニアのダルコ・ヨルジッチを4-1で下し、決勝進出を決めました。世界ランク1位の王は、落ち着いた試合運びと要所での集中力で勝利をつかみました。
大会はシングルス準決勝から7ゲーム制(4ゲーム先取)となっており、王とヨルジッチの一戦でもゲームごとに主導権が揺れ動く展開となりました。
とくに第5ゲームでは、王が5-8とリードを許しながらも、そこから6連続ポイントを奪って逆転勝ち。そのゲームをものにして、試合全体の決着もつけました。王は、この逆転が相手のメンタルにも影響を与えたと振り返っています。
王は準決勝後、今大会への向き合い方について「どの試合も最後の試合だと思って臨んでいます。決勝に進めるとは想像していませんでしたが、もちろん誰もがタイトルを望んでいます。自分にとって大事なのは、冷静さを保ち、全力を尽くし、ベストのパフォーマンスを発揮することです」と語り、決勝に向けて気持ちを引き締めました。
これにより、男子シングルスの決勝は王楚欽と日本の張本智和の対戦となります。
林詩棟 vs 張本智和:フルゲームの死闘
もう一つの男子シングルス準決勝では、中国の林詩棟と日本の張本智和が対戦しました。過去の対戦成績では林が分が悪かったとされる中、両者はフルゲームにもつれ込む激戦を繰り広げました。
序盤は10代の林が主導権を握ります。第1ゲームと第2ゲームで、林は張本のサーブの不安定さを突き、カウンターから次々とポイントを重ね、11-6、11-3で連取。一気に2-0とリードを広げました。
追い込まれた張本はここから戦術を大きく調整します。フォアハンドの比重を増やし、打球コースを細かく打ち分けることで林のペースを崩し、徐々に流れを引き寄せました。その後は互いに1ゲームずつ取り合い、勝負は最終第7ゲームへともつれ込みます。
最終ゲームは両者が何度もリードを入れ替える接戦となり、9-9の同点に。林が10-9でマッチポイントを握りましたが、張本がここから3ポイントを連取し、12-10で逆転勝利。トータル4-3で決勝進出を決めました。
張本は試合後、「0-2とリードされた場面からフォアハンドをより多く使い、戦術を調整しました。持てる技術と戦略をすべてこの試合に注ぎ込みました。おそらくこれまでで最も激しい試合で、心身ともにすべてを出し切った感覚です。本当に疲れました」と語り、消耗し尽くした一戦だったことを明かしました。
サーブへの対応とメンタルの攻防
この試合では、序盤に林が張本のサーブの乱れを逃さず一気に突き放した一方で、その後は張本が戦術変更と粘り強いプレーで流れを取り戻しました。サーブへの対応力と、0-2からでも崩れないメンタルが勝敗を分けたと言えます。
女子シングルス:王曼昱と陳幸同が中国勢決勝に
女子シングルス準決勝も、最後まで勝負の行方が読めない展開となりました。第2シードの王曼昱は、ルーマニアのベルナデッタ・ソッチと対戦。相手のフォア側を積極的に攻める戦術がはまり、序盤は試合を完全に支配しました。
王は立ち上がりから攻撃的なプレーで連続ポイントを重ね、一気に3-0とリード。第4ゲームでも9-6と先行し、そのままストレート勝ちかと思われました。しかしここからソッチが驚異的な粘りを見せ、3ゲーム連取で一気に3-3のタイに持ち込みます。
最終第7ゲームでは、王が気持ちを切り替え、リスクを抑えた安定したプレーに徹しました。要所でのミスを減らしながらポイントを積み上げ、最終的に4-3で接戦を制して決勝進出を決めました。
王は試合後、「トータル3-0、さらに第4ゲームも9-6とリードしていながら第7ゲームにもつれ込みました。それは試合の中で自分に課題があったことを示しています。それでもこれだけ劇的な展開の中で勝ち切れたことは誇りに思います」と話し、課題と収穫の両方があった一戦だったと振り返りました。
もう一つの女子準決勝は、中国の陳幸同と王芸迪による中国勢同士の対決となりました。陳はすべてのゲームを11-9という僅差ながらも4ゲーム連取し、ストレートで勝利。これで女子シングルス決勝は、王曼昱と陳幸同による中国勢対決となります。
中国勢が見せた安定感と勝ち切る力
男子では王楚欽、女子では王曼昱と陳幸同と、中国勢が相次いで決勝に進出しました。リードを許しても慌てずに試合を立て直す冷静さや、フルゲームにもつれた中で最後の数ポイントを取り切る勝負強さが、今大会でも際立っています。
決勝の見どころ:メンタルと戦術の駆け引き
男子シングルス決勝では、王楚欽と張本智和がタイトルをかけて対戦します。準決勝までの戦いを見る限り、両者とも劣勢からの盛り返しや、試合中の戦術変更が光っており、メンタル面と対応力が勝敗の鍵となりそうです。
女子シングルス決勝は、中国の王曼昱と陳幸同による一戦です。フルゲームを戦い抜いて決勝に進んだ王と、接戦のゲームを連取して勝ち上がった陳。どちらが自分のリズムを早くつかみ、流れを引き寄せるかが注目されます。
福岡で行われているWTTファイナルは、1ポイントごとに流れが変わる緊張感の高い試合が続いています。国際卓球の最前線で繰り広げられる攻防を、決勝まで見届けたいところです。
Reference(s):
China's Wang Chuqin to compete for WTT Finals men's singles title
cgtn.com








