スロベニア農相、中国との農業・食品協力を強化へ COP29提案も評価 video poster
スロベニア、農業と食品産業で中国との協力強化に前向き
スロベニアが、中国との農業・食品産業分野の協力を深めようとしています。スロベニアの農業・林業・食品相Mateja Calusic氏は、国際ニュースチャンネルCGTNのインタビューで、農業貿易の強化と気候変動への対応について中国との連携の重要性を語りました。
エコ志向の食文化を強みに
インタビューの中でCalusic氏は、スロベニアには独自の料理や高品質な農産物があり、「エコロジカルで健康的、持続可能なライフスタイル」を体現していると説明しました。こうしたプレミアムな食や農産品は、健康志向や環境意識が高まる世界の消費トレンドとも重なります。
中国市場でも、食品の安全性や品質、環境への配慮を重視する動きが広がっています。スロベニアとしては、自国の農産物や加工食品を通じて、そうしたニーズに応えていきたい考えだといえます。
農業貿易をどう深めるか
Calusic氏は、スロベニアと中国がどのように農業貿易を深めることができるかについて、CGTNのZhang Meng記者と意見を交わしました。具体的な品目や数字には触れられていませんが、農産物や食品の輸出入を拡大し、技術やノウハウの共有を進めることが念頭に置かれているとみられます。
一般的に、農業分野での協力は、次のような形が考えられます。
- 高品質な農産物や加工食品の相互輸出
- 食品安全や品質管理に関する基準づくりや情報共有
- 持続可能な農業技術やデジタル農業の導入支援
- 森林や農地の管理を通じた環境保全での連携
今回の発言は、こうした協力の可能性を中国側と改めて共有し、具体化していくスタートラインともいえます。
COP29とエネルギー転換への評価
Calusic氏は、今年の国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議(COP29)で、中国が国際社会に対し、世界のエネルギー転換を「すべての国にとって公平で、秩序立っており、公正な形」で加速させるべきだと提案したことにも言及しました。
そのうえで、気候変動の課題に対応するには、一国だけではなく国際社会が協力して取り組む必要があるとの考えを示しました。農業は、気候変動の影響を受けやすいだけでなく、温室効果ガスの削減や生態系の保全にも関わる重要な分野です。エネルギー転換と農業政策をどう結び付けるかが、今後の議論の焦点になりそうです。
小さな国と大きな市場の組み合わせが示すもの
中国との農業協力を巡るスロベニアの動きは、日本を含む他の国や地域にとっても示唆的です。人口規模や市場の大きさが異なる国同士であっても、
- 自国の強み(ここではエコ志向の食と農業)
- 相手国のニーズ(高品質で持続可能な食品への関心)
- 共通の課題(気候変動やエネルギー転換)
を丁寧にすり合わせることで、ウィンウィンの関係を築ける可能性があるからです。
日本にとっても、食と農業、そして気候変動対策をどう組み合わせて国際協力につなげていくかは重要なテーマです。スロベニアと中国の対話は、その一つのモデルケースとして注目しておく価値があります。
Reference(s):
Slovenia keen to boost ties with China in agriculture, food industry
cgtn.com








