中国・海南でココナツ木登りが全国スポーツ種目に video poster
中国の熱帯の島・海南で、ココナツの木に登って生ジュースを採るという伝統的な日常の動きが、全国レベルのスポーツ種目として初めて公式競技になりました。中国の第12回 National Traditional Games of Ethnic Minorities of China が開かれた海南省三亜市では、ココナツ木登りが観客の注目を集めています。
ココナツ木登りはどんな競技か
今回のココナツ木登りは、参加者が垂直に立てられたポールをできるだけ素早くよじ登り、頂上に設置されたボタンを押すまでのタイムを競う競技です。ルールはシンプルですが、スピードとバランス、体全体を使った技術が問われます。
観客から見ても分かりやすく、スタートの合図から短時間で勝敗が決まるため、盛り上がりやすい種目だといえます。登る側にとっては、腕や脚の筋力だけでなく、どの位置で体重を支え、どのリズムで動くかといった細かなテクニックが重要になります。
海南の暮らしから生まれた伝統の技
この競技の元になっているのは、海南でココナツの木に登り、生ジュースを採るという伝統的な実践です。人びとは高くそびえるココナツの木を登り、実を採り、搾りたてのジュースを手にしてきました。その動きが洗練され、地域の技として受け継がれてきたとされています。
大会では、自然の木ではなくポールを使うことで、高さや太さをそろえ、公平にタイムを比べやすくなります。日常の動きが、ルールのはっきりした競技へと姿を変えることで、誰もが参加しやすく、観戦もしやすい形になっています。
全国規模の大会に組み込まれた意味
中国の民族スポーツが集まる全国レベルの大会に、ココナツ木登りが初めて正式種目として採用されたことは、地方の暮らしに根ざした文化が、広い舞台で紹介されるようになっていることを示しています。
各地域に伝わる伝統的な遊びや技が、スポーツとして体系化されることで、次のような効果も期待できます。
- 若い世代が、自分たちの地域文化に親しむきっかけになる
- 観客や視聴者が、海南をはじめとする各地の暮らしぶりに関心を持つようになる
- 競技化することで、安全面やルールが整理され、長く続けやすくなる
暮らしの知恵をスポーツにする流れ
今回のココナツ木登り競技は、日常の作業や生活の知恵が、そのままスポーツとして評価されうることを象徴しています。もともと生活の必要から生まれた動きが、観客を魅了する競技へと変わることで、文化とスポーツの境界が柔らかくつながっていきます。
全国規模の大会で脚光を浴びたことで、海南のココナツ文化や、人びとの暮らしに根ざした知恵が、今後さらに注目される可能性もあります。伝統を守るだけでなく、新しい楽しみ方として広げていく取り組みとして、こうした民族スポーツの動きに今後も注目していきたいところです。
Reference(s):
cgtn.com








