AFCチャンピオンズリーグ2:浙江が2点差からライオン・シティに大逆転勝利
AFCチャンピオンズリーグ2のグループFで、浙江がホームの杭州でライオン・シティ・セイラーズを4対2で破り、2点ビハインドから劇的な逆転勝利を収めました。本記事では、この試合の流れとグループFの行方を分かりやすく整理します。
試合概要:杭州で生まれた4対2の逆転劇
試合は中国東部、浙江省杭州市で木曜日に行われました。中国スーパーリーグ(CSL)の浙江は、シンガポールプレミアリーグのライオン・シティを相手に、前半終了間際から後半序盤にかけて2点を先行される苦しい展開となりましたが、そこから4ゴールを奪って試合をひっくり返しました。
前半:決定機を逃した直後に失点
前半最大のチャンスは浙江に訪れました。30分、ジャン・クアシー(Jean Kouassi)のシュートが相手守備に当たってこぼれると、ゴール前でフリーになっていたガオ・ディ(Gao Di)の足元へ。ガオは力強いシュートを放ちましたが、ボールはクロスバーに当たり、先制点とはなりませんでした。
このピンチをしのいだライオン・シティが、前半アディショナルタイムに試合を動かします。トニ・ダトコヴィッチ(Toni Datkovic)が味方のフリーキックに反応してボールを押し込み、浙江は0対1でハーフタイムを迎えました。
後半序盤で0対2、それでもあきらめなかった浙江
後半立ち上がりも流れはアウェー側でした。後半17分、ソン・ウィヨン(Song Ui-Young)がゴール右上隅を狙ったロングシュートを決め、スコアは0対2に。浙江にとっては一段と厳しい展開になったかに見えました。
しかし、そのわずか3分後、浙江が反撃を開始します。フランコ・アンドリヤセヴィッチ(Franko Andrijasevic)が得たペナルティキックを冷静に決めて1点差に迫ると、スタジアムの雰囲気も一気に変わりました。
さらに後半24分(69分)、孫正豪(Sun Zhenghao)がゴール前でのクロスに頭で合わせ、同点ゴール。これで試合は2対2となり、完全に五分の展開に戻りました。
終盤の主役はクアシーと王宇東
立て続けのゴールで勢いづいた浙江は、その後も攻撃の手を緩めません。86分、王宇東(Wang Yudong)がペナルティエリア内でクアシーを見逃さず、巧みなパスを通します。クアシーは今度はチャンスを逃さずにゴールネットを揺らし、ついに3対2と逆転に成功しました。
試合を締めくくったのも浙江でした。後半アディショナルタイム4分、李提香(Li Tixiang)がスルーパスで王宇東を走らせると、王は落ち着いてゴール左隅へ流し込み、スコアは4対2に。終盤の2ゴールで、浙江が鮮やかな逆転勝利を完成させました。
グループFの順位と残り1試合
この勝利により、浙江はグループFで2勝3敗の勝ち点6となり、暫定で3位につけています。グループFでは、ライオン・シティとタイリーグ1のポートが浙江の前に立ちはだかっており、上位2チームがノックアウトステージに進出します。
浙江にとって、残された試合はあと1試合。勝ち点の積み上げと同時に他会場の結果も関わるだけに、最後まで緊張感のある状況が続きそうです。
この試合から見える3つのポイント
- 2点差をひっくり返したメンタリティ
0対2というビハインドから一度は追いつき、さらに終盤に2ゴールを重ねた浙江は、ホームの後押しを受けながら、精神的な強さと粘り強さを示しました。アジアのクラブサッカーでも、2点差は安全圏ではないことをあらためて感じさせる展開でした。 - 個の力が流れを変えたキープレーヤーたち
アンドリヤセヴィッチのPKでの1点目、孫正豪のヘディング同点弾、そしてクアシーと王宇東、李提香による終盤の連係など、要所要所で個の力が試合の流れを大きく変えました。ゴールに直結するプレーが、チーム全体の自信と勢いを生み出したと言えます。 - グループステージならではの緊張感
浙江は勝ち点6で依然として3位にとどまっており、グループFは最終節まで予断を許さない状況です。1試合ごとの勝敗がノックアウト進出に直結するため、各クラブのゲームプランや試合運びにも、今後いっそうの注目が集まりそうです。
アジアのクラブ同士がぶつかり合うAFCチャンピオンズリーグ2は、日本語で国際サッカーを追いかけたい人にとっても、試合内容や戦術、選手の個性など、多くの視点から楽しめるコンテンツになりつつあります。今回の浙江対ライオン・シティの逆転劇は、その魅力を象徴する一戦だったと言えるでしょう。
Reference(s):
Zhejiang recover to beat Lion City in AFC Champions League Two
cgtn.com








