CMG、2025年春節ガラのテーマとロゴ発表 巳年を祝うメッセージ
中国メディアグループ(CMG)が2025年春節ガラの公式テーマとロゴを発表しました。旧暦の巳年が2025年1月下旬に始まった年を記念し、世界中の華人コミュニティをつなぐメッセージが込められています。
2025年春節ガラのテーマは「巳巳如意,生生不息」
2025年の春節ガラのテーマは、「Year of the Snake, Keep Your Spirits Awake」(巳巳如意,生生不息)です。中国語のフレーズと英語のコピーを組み合わせ、巳年の活気と前向きな気持ちを表現しています。
テーマの前半「巳巳如意」は、十二支の巳を表す漢字「巳」を二つ重ねた言葉遊びになっています。「如意」は、中国で古くから「願いが思い通りになりますように」という意味を託す縁起物です。巳年の「巳」と「如意」を重ねることで、「巳年が思い通りに、順調に進みますように」という願いが込められています。
後半の「生生不息」は、中国語でよく使われる決まり文句で、「命が絶えることなく続く」「いのちの循環が途切れない」といった意味があります。新しい一年の始まりに、絶え間なく続く生命力や、世代を超えて続くつながりを祝う表現だといえます。
CMGは、このテーマを通じて、春節の大晦日に世界各地の華人コミュニティや視聴者が共に新年を祝う場をつくることを目指しています。
ロゴに込められた「巳」と「如意」のデザイン
今回の春節ガラのロゴは、テーマと密接に連動したデザインになっています。ポイントは、二つ並んだ「巳」の文字です。
- 左側の「巳」は通常の向きで配置
- 右側の「巳」は上下を逆さにし、鏡映しのように配置
この二つを並べた配置は、中国でペアで置かれる「如意」の伝統的なスタイルをイメージしたものとされています。左右一対で飾られる如意は、吉祥(めでたさ)や願いがかなうことを象徴する装飾品です。
ロゴでは、巳年を示す「巳」の文字そのものを如意の形に見立てることで、「巳巳如意」というテーマの前半部分を視覚的に表現しています。文字とシンボルを重ね合わせることで、春節らしい遊び心と意味の二重構造が生まれています。
干支の「乙巳」と60年周期のカレンダー
今回の春節ガラは、旧暦の巳年を祝う番組でもあります。中国の旧暦(農暦)では、年を
- 10の「天干(てんかん)」
- 12の「地支(ちし)」
の組み合わせで表し、この組み合わせが60通りあることから、60年で一巡する周期がつくられています。
2025年前後にあたる巳年は、「乙巳(いつし)」という組み合わせで表されます。ここで
- 「乙」が天干
- 「巳」が地支(十二支の巳、つまりヘビ)
を示しています。干支の組み合わせは、暦の上で時の流れを表すだけでなく、人々が一年の運勢や季節の感覚を共有する文化的な基盤にもなっています。
CMGの春節ガラが毎年、干支をテーマに取り入れるのは、こうした暦の感覚を視覚的・物語的に表現し、世代や地域を超えて共有できるかたちにする役割も担っているからだといえるでしょう。
世界の華人コミュニティをつなぐ年越し番組として
CMGによると、今回のテーマには、世界各地に暮らす華人・華僑が春節の大晦日に同じ番組を見ながら新年を迎える、というイメージも込められています。
春節ガラは、中国本土だけでなく、アジア各地や欧米など、さまざまな地域で視聴されてきました。旧暦の新年を祝うイベントが多様化するなかで、テレビやオンラインを通じて共有される番組は、
- 離れて暮らす家族や友人とのつながりを感じるきっかけ
- 故郷の文化や言葉に触れる機会
- 若い世代が伝統行事を知る入り口
として機能しています。
「巳巳如意,生生不息」というテーマは、こうしたつながりや継承のイメージとも重なります。巳年の活気と、途切れることのない命の流れを祝うメッセージは、国や地域を超えて共有しやすいシンプルさを持ちながら、漢字文化圏ならではの奥行きも感じさせます。
巳年のデザインから何を読み取るか
今回のテーマとロゴは、
- 二つの「巳」を組み合わせた遊び心あるタイポグラフィ
- 如意や生生不息といった伝統的な吉祥表現
- 世界の華人コミュニティを意識したグローバルなメッセージ
を同時に盛り込んだデザインになっています。
日本からこのニュースを見るとき、単なる番組ロゴとしてではなく、
- 漢字一文字に意味を重ねる発想
- 暦(カレンダー)と文化が強く結びついた社会のあり方
- 年越し番組が「文化のハブ」として果たす役割
といった視点から眺めてみるのもおもしろいかもしれません。
2025年の巳年を象徴するこのテーマとロゴは、一年を振り返るうえでも、「どんな願いを込めて新年を迎え、どんなふうに次の年へとバトンを渡していくのか」を静かに問いかけるデザインになっていると言えるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com








