新疆ジェミナイ港、越境旅客10万人で10年ぶり高水準 一帯一路とビザ緩和が追い風
中国北西部・新疆ウイグル自治区にある陸路の国境ゲート、ジェミナイ港で、2025年の越境旅客数が累計10万人に達し、過去10年で最高を記録しました。中国とカザフスタンを結ぶ国際ルートとして、一帯一路やビザ緩和の流れを受け、人の往来が勢いを増しています。
今年10万人が出入境、前年比250%増
新疆ウイグル自治区の地元当局によると、ジェミナイ港を経由した今年の越境旅客数は10万人に達し、過去10年で最も多くなりました。
同港の国境検査ステーションによれば、今年の出入境者数は前年から250%増加し、1日のピーク時には700人を超える人が国境を行き来したということです。陸路の国境としては、かなり集中的な人の流れが生まれていることが分かります。
中国とカザフスタンを結ぶ「陸の玄関」
ジェミナイ港は、中国とカザフスタンの間を結ぶ陸路の国境ゲートです。現地では通関手続きが比較的スムーズであることから、国境を越える旅行やビジネスのルートとして選ばれています。
地元当局は、次のような点が人気の背景にあるとみています。
- 通関手続きが簡素で、待ち時間を抑えられる
- 一帯一路の進展に合わせ、周辺インフラが整備されてきた
- 中国のビザ免除対象の拡大により、観光やビジネス目的の往来がしやすくなっている
とくに、一帯一路の推進とビザ免除の拡大が重なったことで、物流だけでなく人の動きも活発化し、ジェミナイ港が越境旅行の有力な選択肢になっているとされています。
通関を最適化し「高水準の対外開放」をめざす
ジェミナイ港では、旅客向けに質が高く効率的な通関サービスを提供していると説明されています。現場では、手続きの見直しや動線の工夫など、細かな改善が続けられています。
国境検査ステーションの部門責任者であるYao Lin(ヤオ・リン)氏は、通関の課題に継続的に対応しながら、高い水準の対外開放を後押ししていく考えを示しました。旅客が安心して利用できる環境づくりを進めることで、今後も越境の人流を安定的に支えたいという姿勢がうかがえます。
数字が示す地域連携の広がり
越境旅客が10年ぶりの高水準となったことは、新疆と中央アジアのあいだで、地域経済や人と人とのつながりが厚みを増していることを示しています。貨物の往来だけでなく、人の移動が戻り、さらに伸び始めていると考えられます。
陸路の国境ゲートで見られるこうした変化は、一帯一路が現場レベルでどのように作用しているのかを読み解く手がかりにもなります。今後、ジェミナイ港を含む陸路の拠点が、どこまで人とモノの流れを引き寄せていくのか。中央アジアと中国をめぐる国際ニュースを考えるうえで、注目しておきたいポイントです。
Reference(s):
Xinjiang's land port sees 10-year high in cross-border passenger trips
cgtn.com







