王毅氏「安定的で持続可能な日中関係を」北京-東京フォーラムで訴え
中国の王毅(おう・き)氏は、水曜日に開かれた第20回北京-東京フォーラムへのビデオ演説で、中国と日本がともに努力し、安定的で持続可能な日中関係を築くべきだと呼びかけました。地域と国際社会の平和と安定を守るうえで、日中両国の協力が不可欠だと強調しています。
王毅氏は、中国共産党中央委員会政治局のメンバーであり、中央外事工作委員会弁公室の主任として、中国外交を担う立場にあります。そうした立場から、日中双方が地域と国際社会の平和と安定をともに守る責任を負っていると訴えました。
2000年以上の交流と50年以上の国交正常化
王毅氏は、中国と日本の交流の歴史が2000年以上に及ぶこと、そして両国の国交正常化からすでに50年以上が経過していることに言及しました。そのうえで、正しい発展の方向性を持つ日中関係は、両国と両国の人びとにとってだけでなく、地域と世界の平和と発展にとっても大きなプラスになると述べました。
首脳間の「重要な共通認識」を土台に
演説の中で王毅氏は、日中双方が両国首脳による「重要な共通認識」を指針とし、関係の原点を忘れず、正しい道を歩み、共通点を追求しつつ行動を調整していくべきだと呼びかけました。その目的は、日中関係を安定的で、長期にわたって続くものとすることだとしています。
こうしたメッセージには、関係が揺らぎやすい時期であっても、短期的な感情や出来事に左右されず、長期的な視野で信頼を積み上げていくべきだという考え方がにじみます。
日中関係の「正しい位置づけ」を強調
王毅氏は、日中関係の「正しい位置づけ」を理解する必要性も強調しました。中国はこれまでも日本を重要な協力パートナーとみなしてきたとしたうえで、日本が中国の発展を客観的かつ理性的に見つめることを期待すると語りました。
そのうえで、日中が「戦略的互恵関係の包括的な推進」という位置づけに沿って歩み、両国は互いに協力パートナーであり、相手を脅威とみなさないという重要な共通認識を、具体的な行動として実行に移すべきだと呼びかけました。
日本の読者から見たメッセージの意味
今回の発言は、日本語で国際ニュースを追う読者にとっても、日中関係の現在地と今後の方向性を考える手がかりになります。「客観的」「理性的」という言葉が示すのは、相手の動きや発展を、先入観ではなく事実に基づいて受け止める姿勢の重要性です。
また、「戦略的互恵関係」というキーワードは、対立ではなく協力を通じて互いの利益を高めるという発想を示しています。経済、安全保障、人の往来など、さまざまな分野での協力や対話をどう具体化していくかが、今後の日中関係の現実的な課題になるといえます。
「安定的で持続可能な関係」へ向けた問い
日中関係は、東アジアの安定だけでなく、世界全体の平和と国際秩序にも影響を与える関係です。王毅氏のメッセージは、政府レベルの対話だけでなく、市民どうしの交流や、企業、研究者など多様な主体による対話の積み重ねの重要性を示唆しているとも読み取れます。
2000年以上の交流と、50年以上の国交正常化の積み重ねをふまえ、両国がどのように「安定的で、長期にわたる関係」を現実のものとしていくのか。今回の北京-東京フォーラムでの発言は、日中関係のこれからを考えるうえで、改めて問い直しを投げかける内容となっています。
Reference(s):
Wang Yi urges joint work to promote stable, lasting China-Japan ties
cgtn.com








