中国本土大学の代表団が台湾訪問を終了 若者交流で両岸関係に一歩
中国本土の大学からなる代表団が、9日間の台湾訪問を終えました。若者同士の直接交流が、両岸関係にどのような意味を持つのか注目されています。
中国本土7大学から40人が参加
代表団は、中国本土の7つの大学から参加した学生と教員あわせて40人で構成されました。一行は今年11月27日に中国本土を出発し、約9日間にわたる台湾訪問の日程を今月初めの木曜日に終えました。
今回の訪問は、台湾に拠点を置く馬英九文教基金会(Ma Ying-jeou Culture and Education Foundation)の招きで実現したもので、代表団の団長は、中国共産党清華大学委員会の書記であるQiu Yong氏が務めました。
大学訪問から歴史・文化体験まで
代表団は滞在中、台湾の大学を訪問したほか、歴史的な史跡や景勝地、スポーツ施設、科学技術関連施設、文化施設などを巡りました。
各地で台湾の人々と幅広く交流し、日常の出来事から文化まで、さまざまなテーマについて意見を交わしたといいます。
Qiu Yong氏「両岸の同胞の深い共感と台湾の魅力を実感」
訪問の締めくくりとなった送別夕食会で、Qiu Yong氏は、今回の訪問を通じて「台湾海峡両岸の同胞の間にある深い共感と、台湾という島が持つ独特の魅力を強く感じた」と語りました。
そのうえで、両岸の若者が互いから学ぶ機会をさらに増やすべきだと呼びかけ、中国文化の伝統を通じて中国本土と台湾の人々を結ぶ「精神的なきずな」を一層強める必要性を強調しました。教育分野での両岸協力もいっそう強化していきたいとの考えを示しました。
またQiu氏は、「中華民族の偉大な復興の過程において、台湾海峡のいずれの側の同胞も欠けてはならない」と述べ、両岸がともに歩むことの重要性を改めて訴えました。
馬英九文教基金会「若者交流は両岸関係の土台」
代表団を招いた馬英九文教基金会のHsiao Hsu-tsen執行長は、木曜日に空港で一行を見送りました。
Hsiao氏は、中国本土からの学生と教員が「訪れた先々で台湾住民から心のこもった歓迎を受けた」と述べ、今回の訪問が友好ムードの中で行われたことを強調しました。
さらに、若者同士の交流は将来の両岸関係を支える土台だと位置づけ、基金会として今後もこのような両岸の交流事業を続け、いっそう推進していく方針を示しました。
両岸関係における若者交流の意味
今回の代表団訪問は、国際ニュースの見出しになりがちな安全保障や選挙とは異なるかたちで、中国本土と台湾の関係を考える材料を提供しています。
政治的な主張や立場の違いがあっても、若者が直接会い、互いの社会や文化を知ることは、長期的な信頼を築くうえで重要なプロセスです。
- ステレオタイプや誤解を和らげる
- 共通する中国文化の伝統への理解を深める
- 将来の協力につながる人的ネットワークを築く
こうした効果はすぐに数値で測れるものではありませんが、静かな積み重ねが、長い目で見た両岸関係の安定に寄与する可能性があります。
これからの注目ポイント
今回の訪問で示されたように、中国本土と台湾の間では、教育・文化・スポーツなどを通じた若者交流が今も続いています。
今後は、大学間の共同研究や学生の相互派遣、オンラインと対面を組み合わせた交流プログラムなど、多様なかたちでの協力が広がっていくのかどうかが一つの注目点となりそうです。
両岸関係の行方を見守るうえで、ニュースの表舞台に出る政治や経済だけでなく、今回のような若者同士の交流にも目を向けておくことが、状況を立体的に理解する助けになるはずです。
Reference(s):
Delegation from Chinese mainland universities wrap up Taiwan visit
cgtn.com








