タンザニアで広がるカンフー熱 少林寺で学んだ達人が各地にクラブ設立 video poster
タンザニアで中国武術「カンフー」への関心が高まっています。その中心にいるのが、中国の少林寺で腕を磨いた38歳の達人、サイディ・ムファウメさんです。彼は武術家であると同時に、文化交流の担い手として注目されています。
少林寺で学んだサイディ・ムファウメさんとは
サイディ・ムファウメさんは、38歳のタンザニア人カンフー達人です。中国の少林寺で長年修行を積み、その技を本場で磨いてきました。単に技を学ぶだけでなく、その背景にある歴史や精神性にも触れてきたと考えられます。
帰国後のムファウメさんは、自らの経験をもとに、タンザニアでカンフーを教える立場になりました。彼は「教える人」であると同時に、カンフーを通じて中国文化を伝える「文化の大使」のような役割も担っています。
ダルエスサラームから地方都市へ 各地に広がるクラブ
ムファウメさんは、過去15年あまりにわたり、タンザニア各地でカンフーの普及に取り組んできました。経済や文化の中心地であるダルエスサラームのほか、リンディ、ドドマ、ムベヤ、ムワンザといった活気ある都市でもクラブ設立に関わってきました。
こうしたクラブは、カンフーを学びたい人が集まる練習の場であると同時に、人と人がつながるコミュニティの場にもなりえます。一般的に、武術やスポーツのクラブは、体力づくりだけでなく、礼儀や協調性、集中力を身につける場所としての側面も持っています。タンザニアにおけるカンフークラブも、そうした役割を期待されていると考えられます。
カンフーがつなぐ中国とタンザニア
ムファウメさんの歩みは、ひとりの個人が文化の架け橋になりうることを物語っています。カンフーは中国発祥の武術ですが、映画やインターネットを通じて世界各地で知られる存在となってきました。タンザニアでも、ムファウメさんのように本場で技を磨いた人が中心となることで、その魅力がより身近なものになりつつあります。
彼は、カンフーの技そのものだけでなく、その裏側にある礼節や忍耐、自己を律する姿勢といった価値観も伝えようとしています。こうした姿勢は、中国とタンザニアという異なる文化圏のあいだに、互いへの理解と尊重を育てる土台になっていきます。
若い世代にとっての新しい選択肢
ムファウメさんが各地で立ち上げてきたカンフークラブは、若い世代にとって新しい学びの場にもなりえます。スポーツとしての楽しさに加え、海外の文化に触れ、自分の視野を広げるきっかけにもなるからです。
多くの国や地域で、武術やスポーツを通じた青少年育成が重視されています。カンフーもまた、その一つの選択肢として機能しうるものです。タンザニアでカンフーに取り組む若者たちは、技を身につけるだけでなく、「自分は何を大事にし、どう生きるか」という問いと向き合うきっかけを得ているのかもしれません。
国際ニュースとして見る「足元からの交流」
国際ニュースでは、国家間の関係や大きなプロジェクトに注目が集まりがちです。しかし、サイディ・ムファウメさんのように、ひとりの市民が自分の情熱を通じて国と国、人と人をつないでいく動きも、同じように重要な意味を持っています。
- スポーツや武術が、異なる文化を知る入口になること
- 海外で学んだ経験が、帰国後に地域社会で生かされること
- 首都だけでなく地方都市にも、新しい文化・スポーツの拠点が生まれること
タンザニアで進むカンフー普及の取り組みは、中国とアフリカの関わりを考えるうえで、現場からの視点を与えてくれます。ニュースを読む私たちにとっても、「個人の挑戦」が国際社会のつながりにどう影響するのかを考えるヒントになりそうです。
Reference(s):
cgtn.com







