HIIFF2024で深まる中国とASEANの文化交流 海南島国際映画祭レポート video poster
2024年に開催された第6回海南島国際映画祭(HIIFF2024)では、中国とASEANの映画人が集まり、文化交流と国際協力の新しいかたちを探りました。
国際ニュースとしても注目された海南島国際映画祭では、China Media Group(CMG)の三亜スタジオが、ASEAN(東南アジア諸国連合)から寄せられた作品の上映を担当しました。中国とASEANの映画協力がどのように進んでいるのか、日本語で整理してみます。
HIIFF2024、中国とASEANをつなぐ映画祭
第6回を迎えた海南島国際映画祭(HIIFF2024)は、名称の通り海南島の名を冠した国際映画祭です。今回は特に、中国とASEANの文化交流を深める場としての役割が前面に出ました。
会場では、CMG三亜スタジオがASEAN各国からの出品作品の上映を引き受け、中国とASEANの映画が同じスクリーンを共有することで、地域の多様なストーリーが紹介されました。
CMG三亜スタジオがASEAN作品の上映をホスト
China Media Groupの三亜スタジオは、HIIFF2024でASEAN作品の上映をホストしました。単なる技術的な運営にとどまらず、中国とASEANの映画人が出会い、対話するための「場」をつくる役割も担ったといえます。
こうした上映の場は、一般に次のような意味を持ちます。
- ASEANの映画制作者にとって、中国の観客や業界関係者に作品を見せる機会になる
- 中国側にとっても、ASEANの新しい才能やトレンドを直接知るきっかけとなる
- 両者の間で、将来の共同制作や配給に向けた話し合いが生まれやすくなる
CMG三亜スタジオがASEAN作品の上映を担ったことは、中国とASEANの文化的なつながりを実務レベルで支える取り組みの一つといえます。
「協力・イノベーション・世界発信」をテーマにした対話
CGTNのZhang Meng記者は、ASEAN諸国の映画業界で活躍する人たちに話を聞きました。テーマは、中国とどのように協力し(collaborate)、どのようにイノベーション(innovate)を起こし、地域映画を世界の舞台に押し上げる(elevate)かという点です。
1. 協力(Collaborate)
協力のかたちは、共同制作や人材交流、撮影やポストプロダクションの分業など、さまざまに考えられます。中国とASEANの映画人が互いの強みを持ち寄ることで、単独では実現しにくい規模やテーマの作品づくりが可能になります。
2. イノベーション(Innovate)
イノベーションというキーワードの背景には、デジタル技術やオンライン配信など、新しい手段を活用した映画づくりがあります。表現手法や制作プロセスを工夫することで、限られた予算のなかでも質の高い作品を生み出すことができます。
3. 世界発信(Elevate regional cinema to the global stage)
地域の物語を世界に届けるには、映画祭やオンラインプラットフォームを通じて作品を紹介することが不可欠です。HIIFF2024のような国際映画祭での上映は、ASEANと中国の作品が世界のプロデューサーや観客の目に触れる重要なチャンスになります。
日本の視点から見えるチャンス
日本から見ると、中国とASEANの映画協力は「遠い話」に思えるかもしれません。しかし、同じアジアのなかで物語を共有しようとする動きは、私たちの視野を広げてくれます。
たとえば、次のような問いを投げかけてくれます。
- アジアのどんな物語が、世界の観客の心を動かすのか
- 日本のクリエイターは、中国やASEANとどのように連携できるのか
- オンライン配信が進む時代に、映画祭はどんな役割を果たし続けるのか
中国とASEANの映画協力を追うことは、日本の映画産業や視聴者にとっても、自分たちの立ち位置を考え直すヒントになります。
これからの中国・ASEAN映画協力に注目
HIIFF2024でCMG三亜スタジオがASEAN作品の上映をホストし、CGTNのZhang Meng記者が映画人に「協力・イノベーション・世界発信」について聞いたことは、中国とASEANの文化的なつながりが一段と強まりつつあることを示しています。
アジア発の物語が、アジアの中で交差しながら世界へと広がっていく。その一つの現場が、HIIFF2024だったといえるでしょう。日本からも、こうした動きを丁寧に追いかけていきたいところです。
Reference(s):
cgtn.com








