ショートトラック北京大会で中国がリレー2冠 ISUワールドツアー最終日
国際スケート連盟(ISU)ショートトラックスピードスケート・ワールドツアー2024-25年シーズンの北京大会は最終日を迎え、中国代表が混合チームリレーと男子5000メートルリレーで金メダル2個を獲得しました。リレー2種目制覇で締めくくる形となり、ホームの観客を沸かせました。
北京大会最終日、中国がリレー2種目を制す
最終日の幕開けを飾ったのは、スピード感あふれる混合チームリレー決勝でした。Fan Kexin、Gong Li、Liu Shaoang、Sun Longで臨んだ中国チームは、2分39秒115のタイムで韓国、米国、ポーランドを抑え、決勝Aを制しました。決勝Bではオランダがトップに立ち、カナダ、イタリアが続きました。
ゴン・リ「全員が出し切った」
混合リレーを走ったGong Liは、レース後に「特に終盤は信じられないほど激しいレースでした。みんなが全力を出し切り、1位をつかめて本当にうれしいです」と振り返りました。
男子5000メートルリレーでも金メダル
中国は男子5000メートルリレーでも優勝し、この日の2個目の金メダルを手にしました。混合リレーとあわせ、リレー2種目を制したことで、北京大会のラストを華やかに飾る形となりました。
各種目の主な結果
北京大会最終日の主な結果は次のとおりです。
- 混合チームリレー 決勝A:1位 中国、2位 韓国、3位 米国、4位 ポーランド(2分39秒115)
- 混合チームリレー 決勝B:1位 オランダ、2位 カナダ、3位 イタリア
- 女子1500メートル 決勝A:1位 Kristen Santos-Griswold(米国)、2位 Corinne Stoddard(米国)、3位 Kim Gil-li(韓国)
- 女子1500メートル 決勝B:1位 Gong Li(中国、2分45秒032)
- 男子1000メートル 決勝A:1位 Felix Roussel(カナダ)、2位 Michal Niewinski(ポーランド)、3位 Niall Treacy(英国)
- 女子500メートル:1位 Xandra Velzeboer(オランダ、42秒078)、2位 Florence Brunelle(カナダ)、3位 Rikki Doak(カナダ)
男子1000メートルの決勝Aでは、韓国のPark Ji-wonにペナルティが科される波乱もありました。中国のLiu Shaoangは決勝Bに回り、3位でレースを終えています。
女子1500メートルで見せた課題と手応え
女子1500メートルでは、米国勢が決勝Aでワンツーフィニッシュを飾り、韓国のKim Gil-liが3位に入りました。一方、Gong Liは準決勝で決勝A進出を逃し、決勝Bに回りながらも1位でフィニッシュしました。
Gongは、自身のコンディションについて「きのうときょうの両方でレースに出たことで少し疲れが出て、1500メートルの準決勝ではそれが影響しました。決勝Aに進めなかったのは心残りです。今後のトレーニングではスタミナをもっと強化したいです」と話し、課題を率直に語りました。
新フォーマットが突きつける「持久力」の重要性
新しい大会フォーマットについて、Gongは「最初はレース間のインターバル(間隔)がとても短く、特に第1、第2ステージでは適応するのが難しかった」と振り返ります。
そのうえで「練習のなかで休憩時間を短くするなど、調整を重ねることで少しずつ慣れてきました」とも述べ、トレーニング方法の工夫が順応の鍵になっていることを示しました。
レース間隔の短縮は、選手にとって次のような負担を増やすと考えられます。
- 心肺機能と筋持久力への負荷が大きくなる
- 短時間で気持ちと戦術を切り替えるメンタル面の難しさ
- 複数種目に出場する選手ほど疲労管理が重要になる
中国代表にとっても、世界のトップ選手にとっても、こうした新しい環境への適応が今後の成績を左右するポイントになりそうです。
中国代表にとっての収穫と、世界勢の存在感
この日の結果は、中国にとってリレー種目での強さをあらためて示すものとなりました。混合リレーと男子5000メートルリレーでの金メダルは、チームワークと複数の選手が高いレベルで力を発揮できる層の厚さを象徴しています。
一方で、個人種目では米国、オランダ、カナダ、韓国など各国の選手が表彰台を分け合い、世界のレベルの高さと広がりも浮き彫りになりました。
ショートトラックはわずかなミスや接触が勝敗を左右する競技です。新フォーマットへの対応力、スタミナ強化、そしてリスクを抑えつつ攻めるレース運び――今回の北京大会で見えたテーマは、今後の国際大会でも重要なキーワードになっていきそうです。
Reference(s):
China win two golds on last day of ISU short track tour in Beijing
cgtn.com








