北京・頤和園の昆明湖、冬の鏡になる夕景
2025年の冬、北京の頤和園にある昆明湖が、巨大な鏡のような静かな氷の世界になっています。夕陽に染まる十七孔橋と、その風景を楽しむ地元の人々の姿から、中国の都市の日常と季節の表情が見えてきます。国際ニュースを日本語で読む視点から、この冬の昆明湖の様子を紹介します。
凍てつく昆明湖 青とオレンジのコントラスト
凍えるような冬が頤和園の昆明湖にも訪れ、湖面にはところどころに氷のかたまりが広がっています。氷は青とオレンジが混ざり合ったような色合いを見せ、空と夕陽の光を映し出していると伝えられています。
黄金色の夕陽が十七孔橋のアーチを明るく照らし、その姿は湖面に映り込み、まさに鏡のような光景になります。地元の人々は足を止めてカメラやスマートフォンを構え、この一瞬を写真に収めて冬のひとときを楽しんでいます。
清代の皇室施設から市民の憩いの場へ
現在の頤和園は、北京で冬のスポーツやエンターテインメントを楽しめる人気スポットになっています。一方で、その成り立ちをたどると、清朝の時代には、広大な湖や庭園、宮殿群から成る皇室のための複合施設でした。昆明湖も、その重要な一部として位置づけられてきました。
時代が変わった今、その同じ湖が、市民の憩いの場として開かれています。凍った湖面のそばでは、冬ならではのアクティビティや景色を楽しむ人々の姿が見られます。かつて皇帝のために整えられた空間が、地元の人々の日常の遊び場へと変化していることは、この場所の歴史の長さと都市の変化を静かに物語っています。
重厚な歴史と、市民の素朴な楽しみが同じ場所に共存している点は、頤和園の冬景色のおもしろさと言えそうです。
市民の暮らしに焦点を当てる写真シリーズ
今回の昆明湖の冬景色は、北京の市民の姿に焦点を当てた特別な写真シリーズの一部として紹介されています。このシリーズでは、北京に暮らす人々の日常の生活や喜びの瞬間が切り取られています。
国際メディアの特別企画 Peoples City, Better Future では、華やかな観光イベントよりも、夕暮れの湖畔で散歩を楽しんだり、思い思いに写真を撮影したりする人びとなど、北京のごくふだんの風景が丁寧に追いかけられています。昆明湖の氷と夕陽、十七孔橋、そしてその場に立つ人々が、冬の北京を象徴する一つの物語として結び合わされています。
大きな政策や経済の数字では見えにくい生活の実感を、こうした一枚一枚の写真が伝えています。国際ニュースを見るときも、見出しや統計だけでなく、そこに暮らす人々の表情に目を向けることで、その都市や社会への理解が少し深まるかもしれません。
北京の冬景色から考えたいこと
頤和園・昆明湖の冬の姿からは、いくつかの視点が見えてきます。
- 観光で注目される場所も、地元の人々にとっては日常の散歩道や撮影スポットであること
- 清朝の時代に皇室のための複合施設だった頤和園が、今は冬のスポーツや娯楽を楽しむ市民に開かれていること
- 季節の移ろいが、都市の景色だけでなく、人々の過ごし方や楽しみ方も変えていくこと
日本からは少し離れた北京の冬の日常も、今は画面越しに身近に感じられるようになりました。この冬、国際ニュースや写真を通じて、世界の都市に暮らす人々のささやかな喜びや季節の表情に、少し意識を向けてみるのも良さそうです。
Reference(s):
cgtn.com








