音楽劇「The Summoning of Dunhuang」歴史とテクノロジーの融合 video poster
中国の舞台芸術団体National Theatre of Chinaによる音楽劇「The Summoning of Dunhuang」が、このほど北京のNational Speed Skating Ovalで初演されました。歴史ある敦煌の物語を、音楽・ダンス・デジタル技術で再構築する意欲作です。
スケート会場が「劇場」に変わる瞬間
今回の公演の舞台となったのは、北京にあるNational Speed Skating Ovalです。スピードスケート競技のための大規模な会場を、そのままステージ空間として活用し、観客にこれまでにないスケール感を体験させています。
作品では、未来を思わせるステージデザインが採用されています。広い空間を生かした構成が、敦煌という古いテーマと呼応し、「過去」と「未来」が同時に存在するような視覚体験をつくり出しているのが特徴です。
音楽・ダンス・デジタル技術の融合
「The Summoning of Dunhuang」は、先端テクノロジーと物語性の高いドラマを組み合わせた音楽劇です。ストーリーラインに合わせて、音楽、ダンス、デジタル表現が切れ目なくつながり、舞台全体が一つの「動く絵巻」のように展開していきます。
公表されている情報からわかる、この作品のキーワードを整理すると次のようになります。
- National Theatre of Chinaが手がける音楽ドラマ
- 北京のNational Speed Skating Ovalで初演
- 先端技術と魅力的なストーリーテリングの組み合わせ
- 未来的なステージデザイン
- Zhang Yixingさんが率いる才能あるキャスト
- 世界的な文化的宝として知られる敦煌の物語を再構成
- 音楽・ダンス・デジタル技術を融合させた表現
Zhang Yixingが導く「新しい敦煌像」
キャストの中心を担うのは、パフォーマーのZhang Yixingさんです。音楽、ダンス、デジタル技術が融合したこのステージで、彼がどのように物語をリードしていくのかが、大きな見どころとなっています。
劇全体は、敦煌という世界的に知られた文化的宝を、単なる「歴史」ではなく、現代の観客が自分ごととして感じられる物語として描き直そうとする試みでもあります。観客は、舞台上の音楽や身体表現を通じて、敦煌のイメージと自分自身の経験を重ね合わせていくことになります。
歴史とイノベーションをどうつなぐか
文化遺産をテーマにした作品は、伝統への敬意と、現代の観客に向けた新しさの両立がいつも課題になります。「The Summoning of Dunhuang」は、デジタル技術と舞台芸術を掛け合わせることで、その問いへの一つの答えを示そうとしていると言えます。
若い観客への入り口として
オンラインで映像や音楽に触れることが当たり前になった世代にとって、歴史や文化を学ぶ入り口は、必ずしも教科書や博物館だけではありません。音楽劇のようなエンターテインメントの形式であれば、「難しそう」「自分には関係ない」と感じていたテーマにも、自然と興味を持つきっかけになります。
「見る」から「体験する」文化財へ
デジタル技術を取り入れたステージは、観客が文化遺産を「展示として眺める」のではなく、「物語の中で体験する」方向へと発想を転換させます。これは、中国だけでなく、各地で進む文化コンテンツづくりの潮流とも重なります。
敦煌というモチーフと、音楽・ダンス・デジタル技術を融合させた「The Summoning of Dunhuang」。北京から発信されたこの試みが、今後アジアや世界で、歴史とイノベーションをどう結びつけていくのかを考えるヒントになりそうです。
Reference(s):
Music drama 'The Summoning of Dunhuang' blends history and innovation
cgtn.com








