国際山岳デー2024 山岳地域の持続可能な開発とイノベーション video poster
毎年12月11日に国連が定める国際山岳デーは、山岳地域が生命を支えるうえで果たす重要な役割と、その持続可能な開発の課題に光を当てる国際的な日です。2024年のテーマでは、山岳の持続可能な未来のためのソリューションとして、イノベーション、適応、若者に焦点が当てられました。
国際山岳デーと山岳地域の持続可能な開発
国際山岳デーは、山岳地域の開発がもたらす機会と課題の両方に注目し、世界各地の山岳コミュニティと環境に前向きな変化をもたらすパートナーシップ作りを目指しています。山は水や食料、文化や観光など、多様なかたちで人々の暮らしを支えており、その保全と開発のバランスが問われています。
2024年テーマ 山岳の持続可能な未来のためのソリューション
国際山岳デー2024では、mountain solutions for a sustainable future: innovation, adaptation and youth というテーマが掲げられました。山岳地域の持続可能な未来を実現するために、イノベーション、適応、若者という三つの柱がどのような意味を持つのかを整理してみます。
イノベーション 技術と創意工夫で山を支える
ここで言うイノベーションには、最新の技術だけでなく、地域に根ざした創意工夫も含まれます。例として挙げられているクライメートスマート農業は、気候変動の影響を考慮しながら生産性と環境保全を両立させる農業手法です。山岳の急傾斜や限られた資源といった条件に合わせて、栽培方法や水の使い方を工夫することが、持続可能な開発の鍵になります。
適応 レジリエンスを高め、脆弱性を減らす
気候変動の影響が顕在化するなかで、適応は山岳地域にとって避けて通れない課題です。大雨や干ばつ、地すべりなどのリスクに備え、地域社会のレジリエンスを高める取り組みが求められています。インフラの強化や土地利用の見直し、地域に伝わる知恵の活用などを通じて、暮らしと自然環境の脆弱性を減らしていくことが重要です。
若者 長期的な持続可能性の担い手
山岳地域のソリューションを長期的に維持し、発展させていくうえで、若者の積極的な参加は欠かせません。教育や仕事の機会を通じて、若い世代が山岳の課題と可能性を理解し、自らイノベーションや適応策の担い手として関わることが期待されています。若者が山岳コミュニティの中で声を上げ、意思決定に参加できる仕組みづくりも重要なテーマです。
山岳の課題と可能性を自分ごととして考える
国際山岳デーが示すのは、山岳地域の問題が山に暮らす人だけの話ではないという視点です。都市に暮らす私たちも、飲料水や食料、エネルギー、レジャーなど、多くの面で山に依存しています。山岳地域が持続可能であるかどうかは、地球全体の持続可能性とも深く結びついています。
- 自分の暮らしがどのように山とつながっているかを意識する
- 旅行やレジャーで山を訪れるとき、環境や地域コミュニティへの配慮を忘れない
- 若者や次世代が山岳地域に関わる機会を広げる取り組みに関心を向ける
2025年の今に続くメッセージ
2024年のテーマが掲げたイノベーション、適応、若者という三つのキーワードは、2025年の今も古びることのない視点です。山岳地域の持続可能な開発を考えることは、気候危機や生物多様性の喪失といった地球規模の課題に向き合うことでもあります。国際山岳デーをきっかけに、私たち一人ひとりが山岳地域の未来に目を向けることが、次の世代につながる小さな一歩になるのかもしれません。
Reference(s):
IMD 2024: Promoting sustainable development in mountainous areas
cgtn.com








