中国副主席が仏代表団と会談 中仏第2トラック対話で協力強化を確認
中国の韓正国家副主席が北京でフランス代表団と会談し、第6回中仏第2トラックハイレベル対話に合わせて、気候変動など地球規模の課題への協力強化や、中仏関係・EU中国関係の安定的な発展を確認しました。2025年は中国とフランスの国交樹立60周年という節目の年であり、その文脈でも注目される動きです。
北京で行われた第6回中仏第2トラックハイレベル対話
現地時間の水曜日、韓正国家副主席は、北京で開かれている第6回中仏第2トラックハイレベル対話に参加するフランス代表団と面会しました。この対話は、中仏両国の関係者が、正式な政府間協議とは別のルートで意見交換を行う場として位置づけられています。
フランス側代表団の団長は、キャロル・ビューロー=ボナール氏です。代表団は、中国側との対話を通じて、今後の中仏関係やEU中国関係の方向性について幅広く議論したとみられます。
中国側のメッセージ 両国関係は「二国間を超える」戦略的重要性
韓副主席は会談で、中国とフランスはともに世界に影響力を持つ「大国」であり、両国関係は単なる二国間の利害を超えた戦略的な意義を持つと強調しました。
特に、2025年が中仏国交樹立60周年の年であることに触れたうえで、中国側として次のような姿勢を示しました。
- 両国首脳がこれまでに確認してきた重要な共通認識を着実に実行する
- 政治面や経済面を含む幅広い分野での相互信頼と協力を一層深める
- 気候変動など、地球規模の課題に対して共同で取り組む
- 中仏包括的戦略的パートナーシップを新たな段階へと引き上げる
こうした発言からは、中仏関係を欧州との関係全体の要として重視し、長期的な枠組みで強化していくという中国側の意向がうかがえます。
フランス側のメッセージ 「相互理解」と「建設的な対話」を強調
フランス代表団を率いるビューロー=ボナール氏は、中国との相互理解を一層深め、互いの強みを生かし合う形で協力したいと述べました。
そのうえで、次のような点を強調しました。
- 中国との建設的な対話を通じて、共通の課題にともに向き合う
- 中仏関係の健全で安定した発展を後押しする
- EU中国関係の安定にもつながる形で対話を進める
発言には、二国間関係だけでなく、EU全体と中国の関係を視野に入れた「橋渡し役」としてのフランスの立場もにじみます。
なぜこの中仏対話が今、重要なのか
今回の会談と第2トラック対話は、次のような点で注目されています。
- 国交樹立60周年という節目の年に、中仏双方が関係深化の意思を明確にした
- 気候変動など、国境を越える課題への協力を前面に出した
- フランス側がEU中国関係の安定にも言及し、欧州全体との関係にもつながるメッセージとなった
国際情勢が不透明さを増すなかで、大国同士が対話のチャンネルを維持し、複数のレベルで意思疎通を図ることは、リスクを抑え、協力の余地を探るうえでも重要です。
中仏両国が、第2トラックという柔らかい対話の場を活用しながら、気候変動や国際経済など共通の関心事項でどこまで協調を深めていくのか。今後の議論の行方が、国際ニュースとしても引き続き注目されます。
Reference(s):
Chinese VP meets French delegation to bilateral high-level dialogue
cgtn.com








