中国とベトナム、高位級交流を継続 北京で「3+3」対話と協力拡大を確認
中国とベトナムが北京で開催された中越政府間協力指導委員会第16回会合で、高位級交流の維持と協力拡大を確認しました。地域の安定と経済連携に直結する国際ニュースとして注目されます。
北京で第16回中越協力指導委員会
火曜日に北京で開かれた会合では、中国の王毅外相(中国共産党中央政治局委員)が、ベトナムのブイ・タイン・ソン副首相兼外相とともに会議を共同議長として主宰しました。
王毅外相は、中国とベトナムの両国は「安定した戦略的方向性」を維持し、高位級交流と的を絞った協力を続けるべきだと強調しました。こうした取り組みは、双方の「現代化」に向けた歩みを支えるものだと位置付けています。
「共同の未来」を共有する中越関係へ
王毅外相によると、両国・両党のトップレベルの指導者は、中越の「共同の未来を共有するコミュニティ」を構築していくことについて重要なコンセンサス(共通認識)に達しており、中国とベトナムの社会主義建設は「重要な段階」に入っていると説明しました。
2026年は国交75周年と「中越人民交流の年」
王毅外相は、2026年が両国の国交樹立75周年にあたり、「中越人民交流の年」となることに言及しました。そのうえで、中国はベトナムとともに、戦略的かつ長期的な視点から次の段階の協力計画を策定し、互いの現代化を後押ししたいと述べました。
安全保障の土台を固める「3+3」戦略対話
会合では、安全保障分野での協力強化も大きな柱となりました。王毅外相は、外交・防衛・公安の3分野同士が連携する「3+3」戦略対話の枠組みを活用し、両国関係の安全保障面の基盤を固めるべきだと呼びかけました。
この「3+3」戦略対話の初会合は、今回の会議に先立つ月曜日にすでに開催されています。
サプライチェーンから新興分野、航空便拡大まで
王毅外相はまた、次のような実務協力の方向性も挙げました。
- 国境をまたぐ産業チェーンとサプライチェーンを安定かつ円滑に保つこと
- 新興分野での協力を強化すること
- 人と人との交流を深めるため、両国間の航空便をさらに増やすこと
経済や物流だけでなく、人的交流の拡大も重視されている点が特徴です。
多国間協調と海洋協力での連携
王毅外相は、中国とベトナムは多国間の場での調整を強め、「真の多国間主義」を実践すべきだと述べました。そのうえで、両国は意見の相違を適切に管理し、海洋協力で新たな進展を図る必要があると指摘しました。
ベトナム側も政治的信頼の強化を約束
ブイ・タイン・ソン副首相兼外相は、両国・両党トップが達成した重要なコンセンサスを履行していく考えを示しました。2026年の国交樹立75周年を好機ととらえ、高位級の接触を頻繁に維持し、政治的な相互信頼を一層高めていくとしています。
ベトナム側はさらに、中国との間で次のような分野の「互恵的な協力」を深める用意があると表明しました。
- 経済・貿易
- インフラ整備
- 農業
- 文化交流
- 地方レベルの連携
あわせて、多国間の場での意思疎通と協調を強化し、意見の違いを適切に管理することで、「より高いレベルの中越共同の未来コミュニティ」づくりを進めていくと強調しました。
陸上国境画定25周年の節目
両国外相は、両国の陸上国境画定25周年と、中越陸上国境および関連する陸上港管理に関する3つの法的文書の署名15周年を記念する行事にもともに出席しました。
長年にわたる陸上国境問題の整理と制度化を振り返るこれらの行事は、両国が協力と対話によって課題を処理してきた実績を示すものでもあります。
今回の動きが意味するもの
今回の会合では、政治・安全保障から経済、人的交流、国境管理に至るまで、多層的な協力が改めて確認されました。特に、産業・供給網の安定や海洋協力、多国間の場での連携は、地域の安定に直結するテーマです。
中国とベトナムが、高位級対話と具体的な協力を積み重ねながら、「違いの管理」と「共通利益の拡大」を同時に進めようとしている点は、今後の地域秩序を考えるうえでも注視すべき動きと言えます。
記事を読むうえでのポイント(まとめ)
- 中越両国は、戦略的な安定と高位級交流の継続を確認した。
- 外交・防衛・公安を束ねる「3+3」戦略対話を通じて、安全保障協力を制度化している。
- サプライチェーン、人の往来、海洋協力、多国間協調など、実務面でも協力拡大をめざしている。
Reference(s):
China, Vietnam vow to maintain high-level exchanges, cooperation
cgtn.com








