CGTN「People's City, Better Future」が映す北京のふつうの人びと
国際メディアCGTNの特集シリーズ「People's City, Better Future」では、写真を通じて北京の住民の姿が切り取られています。「これがあなたの目に映る典型的な北京の人びとですか?」という問いかけは、都市とそこに暮らす人をどう見ているのかを私たちに考えさせます。
「典型的な北京の人びと」という問い
今回紹介されているのは、北京の住民に焦点を当てた写真セレクションです。問いかけはシンプルに「これが典型的な北京の人びとに見えますか?」というものです。
この一文には、いくつかの視点が含まれているように見えます。
- 北京に対して、私たちがどんなイメージを持っているのか
- そのイメージは、政治や経済ニュースだけでつくられていないか
- 実際にそこに暮らす「生活者」の姿を見たとき、印象は変わるのか
都市の名前を聞いたとき、多くの人が思い浮かべるのは、高層ビルや渋滞、観光地などの「風景」です。今回のCGTNの企画は、そうした大きなイメージではなく、一人ひとりの顔や日常の瞬間にカメラを向けようとしているように見えます。
CGTN特集「People's City, Better Future」とは
シリーズ名は「People's City, Better Future」。直訳すれば「人びとの都市、よりよい未来」といった意味になります。タイトルからは、都市を「建物やインフラの集合」ではなく、「そこに暮らす人びとの場」として捉えようとする姿勢が読み取れます。
ユーザーに提示されているのは、北京の住民にフォーカスした写真のセレクションです。説明文には、視聴者・読者を「北京の住民により近づいて見る」ための企画であることが示されています。
つまりこのシリーズは、北京という巨大都市を、統計や政策ではなく、生活感のある一枚一枚の写真から理解してもらおうとする試みだと言えます。
写真から想像できる「北京の日常」
実際の写真はさまざまなシーンを切り取っていると考えられますが、こうした企画がよく焦点を当てるのは、次のような場面です。
- 通勤・通学の時間帯に行き交う人びと
- 公園や広場でくつろぐ家族連れや高齢の人びと
- 市場や商店街で買い物をする姿
- カフェやオフィスなど、若い世代の働き方や過ごし方
- 伝統的な建物と現代的な街並みが交差する場所
こうした場面は、一見すると東京や大阪、ソウルなど他の大都市ともよく似ています。しかし、服装、表情、街角の看板や建物の配置、そこで交わされる会話の雰囲気など、細部を見ていくと、その都市ならではの「空気」が見えてきます。
日本の都市と比べてみる視点
日本でニュースとして北京が語られるとき、どうしても政治や安全保障、経済などのマクロな話題が中心になりがちです。一方で、今回のCGTNのような企画は、北京に暮らす人びとの「ふつうの時間」を見せようとしています。
日本の読者にとって、次のような問いを自分に投げかけながら写真を見ると、理解が深まりやすくなります。
- この写真の場面は、日本のどの街と一番近いだろうか
- 写っている人びとの表情から、どんな感情が読み取れるか
- 自分が持っていた北京のイメージと、どこが似ていて、どこが違うと感じるか
比較の対象を「国」ではなく、「都市」や「生活」に置き換えることで、北京を見る目線はぐっと柔らかくなります。そこから、ニュースだけでは見えにくい共通点や違いが浮かび上がってきます。
オンライン時代の「都市を見る」新しい入口
2025年現在、世界の都市を知る入口は、ニュース記事や統計データだけではありません。SNSに流れる短い動画や、今回のような写真シリーズもまた、都市を理解する大事な手がかりになっています。
CGTNの「People's City, Better Future」は、その名の通り、「人びと」を入口に北京という都市を見せようとする試みです。写真をきっかけに、ニュースで聞く北京と、画面の中の北京、そして自分が持っている北京のイメージを、静かに見比べてみる時間をつくってみるのも良さそうです。
数枚の写真から始まる小さな興味が、やがて都市や社会を見る目を少しずつ変えていくかもしれません。通勤時間やスキマ時間に、こうしたビジュアルな企画をのぞき見しながら、自分なりの「北京像」を更新してみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com








