中国・重慶のカラフルな黄桷坪グラフィティアートストリートを歩く
中国・重慶市の黄桷坪グラフィティアートストリートは、全長約1.25キロにわたって街そのものがカラフルなキャンバスと化した、いま注目のスポットです。
中国の都市文化や観光トレンドを日本語で知りたい読者にとって、この「生きたアート空間」は、2025年の都市をどう楽しみ、どうデザインしていくかを考えるヒントになります。
1.25キロ続く巨大なグラフィティアートエリア
黄桷坪グラフィティアートストリートは、約1.25キロにわたって作品が並ぶ、中国でも最大規模とされるグラフィティアートエリアです。通り沿いの建物や街角が、色彩豊かな作品で埋め尽くされています。
「落書き」という言葉から想像する無秩序さとは対照的に、ここでは街全体が一つの大きなアート作品として構成され、訪れる人の視線を次々と引きつけます。
800人以上の労働者・学生・アーティストが参加
このエリアの作品は、労働者や学生、アーティストなど800人を超える人々によって制作されたとされています。立場や世代の異なる多くの人が関わることで、作品のスタイルやモチーフも多彩になっています。
同じ通りの中に、ポップなキャラクターもあれば、抽象的な模様、日常の風景を切り取ったような絵もある。統一感よりも「多様性」そのものが、このストリートの個性になっていると言えそうです。
絵画・グラフィティ・彫刻が日常に溶け込む
黄桷坪グラフィティアートストリートには、壁一面を使った絵画やスプレーによるグラフィティに加えて、立体的な彫刻作品も並びます。平面と立体が混ざり合うことで、通り全体が立体的な「アート空間」として感じられます。
特徴的なのは、こうした作品が美術館の中ではなく、人々の暮らす街の中にあるという点です。通りを行き交う人々の視界にいつもアートが入り込むことで、観光客だけでなく、地域の人の日常生活にも自然にアートが組み込まれています。
観光客を引きつける「生きたキャンバス」
カラフルな作品群は、多くの観光客を惹きつけています。訪れた人は、通りを歩きながら写真を撮ったり、お気に入りの一角を探したりと、まさに「生きたキャンバス」を探検するような感覚を味わうことができます。
2025年の今、旅先で「その場所ならではの文化」や「SNSでシェアしたくなる風景」を求める動きが各地で強まっています。黄桷坪グラフィティアートストリートは、そうしたニーズにも応えるスポットと言えるでしょう。
日本の街づくりを考えるヒントにも
街全体をキャンバスに見立てるという発想は、「自分の住む街で同じことをしたらどうなるだろう」と想像させてくれます。黄桷坪グラフィティアートストリートのように、多様な人々が協力して空間をつくり上げる試みは、地域コミュニティづくりを考えるヒントにもなりそうです。
国際ニュースとして世界の都市の動きを追いながら、自分の生活圏に引き寄せて考えてみる。そんな読み方ができるのも、このカラフルなストリートが持つおもしろさの一つです。
Reference(s):
cgtn.com








