マカオ駐軍、繁栄と安定の防波堤に 中国国防省が25年の歩み強調
マカオに駐留する中国人民解放軍(PLA)駐軍が、今後も特別行政区の繁栄と安定を支える「防波堤」であり続けると、中国国防省の報道官が表明しました。軍事拠点でありながら、市民との距離をどう縮めてきたのか、その25年の歩みがあらためて示されています。
国防省「マカオの繁栄と安定の防波堤に」
中国国防省の呉謙報道官は金曜日、記者の質問に答える形で、マカオに駐留する人民解放軍駐軍の役割について説明しました。呉報道官は、同駐軍が今後もマカオの繁栄と安定を守る「防波堤」であり続けると強調しました。
呉報道官によると、マカオ駐軍は引き続き高い能力を維持し、地元住民の信頼に応えながら、特別行政区の繁栄と安定を守る決意だといいます。
今回の発言は、駐軍が過去25年間に上げてきた成果に関する質問に対する回答として示されました。
1999年の駐留開始から25年、防衛任務を遂行
マカオの人民解放軍駐軍は、1999年のマカオの中国への返還後に防衛任務を担うために配備されました。それ以来、およそ25年にわたり、防衛任務を着実に遂行し、国家の主権と安全、そしてマカオの安定と繁栄を守ってきたと説明されています。
呉報道官は、駐軍が厳格な訓練や定期的な合同演習を重ねることで、常に戦備態勢を強化してきたと述べました。こうした取り組みにより、潜在的な脅威や緊急事態に対して迅速に対応できる能力が高まっているとしています。
軍事拠点の「見える化」:開放デーと記念行事
マカオ駐軍は、軍事的な役割にとどまらず、地域社会との信頼関係づくりにも力を入れてきました。呉報道官によると、駐軍は毎年、労働節(メーデー)連休の時期に軍営を一般公開し、また人民解放軍の創設記念日にはレセプションを開催してきました。
これらの取り組みは、マカオの住民に対し、軍の姿勢や役割を直接知ってもらう機会となっており、「誠意と友好のメッセージ」を発信する場にもなっているとされています。
地域に根ざした奉仕:献血、災害救援、国旗掲揚訓練
駐軍は、市民向けのサービス活動にも積極的に参加してきました。発表によると、主な取り組みは次のようなものです。
- 無償の献血活動への参加
- 災害救援活動:これまでに約1,000人の将兵が災害救援に従事
- 国旗掲揚訓練:これまでに1万3,000人超に対して訓練を実施
- 軍事博物館の公開:累計15万7,000人以上が訪問
軍事博物館や訓練への公開は、軍の役割や国防への理解を深める機会にもなっており、若い世代にとっては「軍を身近に感じる」場としての側面もありそうです。
法に基づく運営と「規律ある部隊」イメージ
呉報道官は、マカオ駐軍が一貫して法に基づいて運営されてきた点も強調しました。規則や規律を厳守することで、地元住民の心の中で「強くて規律ある部隊」という評価を得ているとしています。
軍隊が都市に駐留する場合、その存在が市民生活にどのような影響を与えるのかは、世界各地で議論の対象となってきました。マカオ駐軍の事例は、防衛任務と地域社会との関係づくりをどのように両立させるのかという点で、今後も注目されそうです。
Reference(s):
PLA garrison committed to prosperity, stability in Macao: spokesperson
cgtn.com







