北京の小学校でパルクールとサッカー 9つの専門体育コース
北京・朝陽区の小学校が、水泳やサッカー、パルクールなど9つの専門体育コースを導入し、子どもたちの体育のあり方が静かに変わりつつあります。
北京・朝陽区実験小学校で広がる「選べる体育」
2025年11月21日、北京の朝陽区実験小学校では、多くの児童が校内のさまざまなエリアでスポーツに取り組んでいました。同校は、水泳やサッカー、チアリーディング、パルクールなどを含む計9つの専門体育コースを用意し、児童が自分の関心や得意分野に応じて選べる仕組みを導入しています。
パルクールが体育の正式科目に
なかでも目を引くのが、都市空間を走る・跳ぶ・登るといった全身運動を組み合わせるパルクールです。これまで映像やSNSで見ることの多かった動きが、学校の体育として安全面に配慮しながら取り入れられています。
従来の陸上競技や球技とは異なり、パルクールはバランス感覚や空間認知力、創造的な身体の使い方を重視するのが特徴です。北京の小学校でこうしたコースが導入されていることは、体育教育の多様化が進んでいる一つの例といえます。
サッカーや水泳、チアリーディングも充実
同校の専門体育コースには、よりなじみのある種目も含まれています。
- 水泳:全身を使い、基礎体力や安全教育にもつながる種目
- サッカー:チームワークや戦術理解を育む球技
- チアリーディング:表現力と協調性を高める演技スポーツ
- パルクール:身体能力と自己コントロールを問われる新しい動き
こうした複数の選択肢をそろえることで、学校は「運動が得意な子だけの体育」ではなく、「多様な興味や個性に応える体育」を目指しているとみられます。
なぜ今、「多様な体育」が重視されるのか
専門体育コースの導入は、児童の多様な運動への関心に応えることを目的としています。都市部での生活が長時間の座位やオンライン学習に偏りがちな中で、子どもたちが楽しみながら体を動かし、自分に合ったスポーツスタイルを見つけることは、心身の健康づくりに直結します。
また、選択肢が増えることで、競争結果だけでなく、継続や挑戦そのものを評価しやすくなるという側面もあります。勝ち負けに縛られないスポーツ経験は、自己肯定感を高める効果も期待できます。
『People's City, Better Future』が映す北京の日常
今回の様子は、CGTNの特別シリーズ『People's City, Better Future(人々の都市、より良い未来)』の一環として紹介されました。このシリーズは、北京で暮らす人びとの姿に焦点を当て、都市の変化を生活者の目線から伝えることをねらいとしています。
校庭や体育館で思い切り走り、跳び、声を出す子どもたちの姿は、統計や政策だけでは見えてこない都市の今を映し出しています。北京の学校で進む体育教育の工夫は、アジアの他の都市や日本の教育現場にとっても、子どもとスポーツの新しい関わり方を考えるヒントになりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








