中国・江蘇省の湿地で野生動物が冬を満喫 希少種が集う楽園
中国東部・江蘇省塩城市にある江蘇塩城湿地・稀少鳥類国家級自然保護区が、この冬、野生動物たちのにぎやかな冬のすみかになっています。タンチョウ(red-crowned crane)やセイタカシギ(black-winged stilt)、ミユルジカ(milu deer)などがエサを探したり戯れたりしながら、生命感あふれる光景をつくっています。
冬の江蘇・塩城湿地、野生動物の拠点に
この自然保護区は、湿地と水辺の環境が広がるエリアで、冬になると多くの野生動物が集まります。水位が安定した浅い水域や干潟は、さまざまな鳥類にとって格好の採餌場所となり、草地やヨシ原はシカなどの隠れ場所にもなります。
こうした環境がそろうことで、このエリアは寒さが増す季節にも多くの生き物が生き生きと過ごせる冬の拠点になっています。水面近くでは鳥たちが飛び立ち、遠くの草地にはシカの群れが見え、静かな景観のなかに絶えず動きが生まれています。
タンチョウ、セイタカシギ、ミユルジカ…多様ないのち
現地では、赤い冠が目を引くタンチョウが水辺でゆっくりと歩きながらエサをついばみ、細長い脚が特徴的なセイタカシギが群れで動き回る様子が見られます。白や黒の羽が冬の空や水面に映え、湿地一帯にリズムを与えています。
湿地に隣接する草地には、ミユルジカがのんびりと草を食べたり、群れで歩き回ったりする姿も確認されています。水辺の鳥類と陸上の哺乳類が同じ空間を共有することで、保護区全体が動きのある冬の風景をつくっています。
動物たちが安心して採餌し、戯れることができるということは、餌となる小魚や水生昆虫、植物など、食物連鎖の土台となる生き物も豊かに存在していることを示しています。冬であっても生態系がバランスよく機能していることが、この保護区の大きな特徴と言えます。
湿地保護が問いかけるもの
世界各地で湿地の減少や劣化が問題になるなかで、江蘇省塩城市のように、湿地と野生動物の関係が保たれている地域は重要な意味を持ちます。湿地は、水鳥のすみかであるだけでなく、水を蓄え、周辺の環境を安定させる役割も担っています。
中国東部のこの保護区で見られる冬のにぎわいは、湿地を守り、生き物の暮らしと人の活動をどう両立させるかという、より広い問いを私たちに投げかけています。遠く離れた湿地の様子に目を向けることは、日々の暮らしの中で、自然資源の使い方や環境への負荷をどう減らしていくかを見直すヒントにもなりそうです。
このニュースから考えられるポイント
- 冬の江蘇・塩城湿地が、野生動物にとって重要な生息地になっていること
- タンチョウやセイタカシギ、ミユルジカなど多様な種が共存していること
- 湿地保護が、生物多様性だけでなく人の暮らしにも関わるテーマであること
Reference(s):
cgtn.com








