習主席「現代化で歴史に耐える成果を」喬石氏生誕100年で強調
中国の習近平国家主席は8日、人民大会堂で行われた故・喬石氏の生誕100年を記念する会合で演説し、中国が全方位的な社会主義現代化国家の建設を進める中で、歴史と時間の試練に耐える新たな成果を生み出し、人々の期待に応えていく必要があると強調しました。中国の現代化の方向性と、中国共産党の統治スタイルを示すメッセージとして注目されています。
喬石氏生誕100年の記念会合で語られた現代化
今回の会合は、中国で立法分野の要職を担った故・喬石氏の生誕100年を記念して開かれました。習主席は、中国共産党中央委員会総書記、中央軍事委員会主席としての立場もあわせ持ち、式典であいさつしました。
演説で習主席は、中国の現代化は一国の将来を左右する長期的な事業であり、その推進の中で、歴史に耐えうる成果を積み重ねることが重要だと呼びかけました。この発言は、経済成長だけでなく、統治能力や人々の生活の質も含めた広い意味での現代化を念頭に置いたものと受け取れます。
歴史に耐える新たな成果とは何か
習主席が繰り返し強調したのは、短期的な成果ではなく、歴史と時間の試練に耐える長期的な成果です。その上で、国民の期待に応えることを重ねて訴えました。
- 社会主義現代化国家の建設を着実に進めること
- 人々の期待に応える成果を継続的に生み出すこと
- 将来世代から見ても評価される政策や制度を築くこと
こうした方向性は、中国の現代化をめぐる国内議論の中で、経済指標だけでなく、長期的な安定や人々の満足度を重視する姿勢を改めて打ち出したものといえそうです。
故・喬石氏から学ぶべき4つの姿勢
1. 信念を貫き、理想に身をささげる
習主席はまず、喬石氏の信念を貫く姿勢と、理想に身をささげた高い徳性に学ぶべきだと呼びかけました。困難な状況でも自らの信じる価値を守り続ける姿勢が、長期的な改革や制度づくりを支えてきたと評価しています。
2. 強い党意識と規律の徹底
次に挙げたのは、強い党意識と厳格な規律です。習主席は、喬石氏が党の作風を正し、規律を厳格に守ることに力を注いだと紹介し、党員はその姿勢から学ぶべきだとしました。党の規律を徹底することが、統治の安定と信頼につながるというメッセージです。
3. 初心を守り、人々のために働く
さらに、党の創立時の使命からぶれず、人々のために真摯に働く姿勢も強調されました。習主席は、喬石氏の政治的なコミットメントは、改革を断行し、必要なときには行動する勇気として表れたと指摘しました。現状維持ではなく、必要な変化に踏み出す決断力を評価した形です。
4. 法の支配と実事求是の仕事ぶり
最後に挙げられたのが、法を尊重し、その発展を推し進める姿勢と、事実に基づいて物事を判断する実務的な仕事ぶりです。習主席は、喬石氏が法の支配を重んじ、現実をよく見て判断する姿勢を、現在の党員も受け継ぐべきだと呼びかけました。中国の現代化において、法に基づく統治を一段と重視する方向性を示したともいえます。
現代化とガバナンスへのメッセージ
こうした評価を通じて習主席が示したのは、中国の現代化を進めるうえで、制度や法律、規律を重視する統治スタイルを一層強めていくという方向性です。現代化は単に技術や産業の高度化ではなく、ルールに基づく安定したガバナンスをどう築くかという課題でもある、という位置づけがにじみます。
故・喬石氏の事例を引き合いに出すことで、歴史上の指導者の姿勢を現在の党員や幹部に重ね合わせ、長期的な一貫性を印象づける狙いもあるといえそうです。過去の指導者像を現在と結びつけることで、現代化のプロセスに連続性を持たせようとするメッセージとも読めます。
私たちがこのニュースから考えられること
今回の演説は、中国の現代化や党内統治に関わるメッセージであると同時に、リーダーシップや組織運営について考えるヒントにもなります。どの社会や組織でも、信頼されるリーダーには、信念、規律、現実を見る力、そして人々のために働く姿勢が求められるからです。
仕事や身近なコミュニティの中で、私たちはどれだけ事実に向き合い、長期的な視点から行動できているでしょうか。中国の動きを手がかりに、自分たちの社会や組織のあり方を静かに振り返る機会にもなりそうです。
- 習近平国家主席が、喬石氏生誕100年の会合で現代化の新たな成果を求める演説を行った。
- 演説では、信念、党規律、改革への勇気、法の支配、実務的な姿勢など、喬石氏から学ぶべき点が列挙された。
- 中国の現代化は、経済成長だけでなく、規律と法治を重視したガバナンスの強化として位置づけられていることがうかがえる。
Reference(s):
cgtn.com








