国際ニュース 上海‐台北都市フォーラム2024 スマート医療と交流の行方
国際ニュースとしても注目される「上海‐台北都市フォーラム」が2024年、台北で開かれました。「スマートガバナンス、持続可能な未来」を掲げ、スマート医療からレッサーパンダ保護まで、都市間協力の新しい形を示しました。本記事では、そのポイントを日本語でやさしく整理します。
上海‐台北都市フォーラム2024とは
2024年の上海‐台北都市フォーラムは、台北市で火曜日に開幕しました。開幕式では、スマート医療(スマートヘルスケア)の分野と、レッサーパンダの交流・保護に関する協力覚書が締結されました。
フォーラムのテーマは「スマートガバナンス(賢い都市運営)、持続可能な未来」です。都市が抱える課題をテクノロジーと協力で乗り越え、長期的な発展につなげていくというメッセージが込められています。
上海・Hua Yuan副市長「統合的な発展への期待」
開幕式であいさつした上海市のHua Yuan副市長は、このテーマについて、両市の人々が統合的な発展への強い期待と、都市成長の未来への思いを反映したものだと述べました。
そのうえで、上海と台北がこのフォーラムをきっかけに、次のような分野で実務的な協力を深めていくことに期待を示しました。
- 交通分野
- 水管理(河川や水資源の管理)
- 医療・ヘルスケア
- 環境保護
また、Hua副市長は、台湾と上海の人々が互いの都市を訪れることを呼びかけ、上海が台湾への団体旅行を促進する方針も明らかにしました。観光や人的交流が、両都市の関係を支える重要な要素だという考えがにじみます。
台北・Chiang Wan-an市長「誤解よりも理解を」
台北市のChiang Wan-an市長は、上海と台北のフォーラムが、多くの困難がありながらも年々継続して開催されてきたと強調しました。
Chiang市長は、緊張が高まり困難な時期であればあるほど、より多くの対話と交流が必要だと述べ、「誤解を増やすより、理解を増やすことの方がはるかに重要だ」と呼びかけました。両岸交流に対して、冷静で実務的な姿勢を示した発言といえます。
3つの分科会で議論されたテーマ
今回のフォーラムでは、3つの分科会(サブフォーラム)が設けられ、上海と台北の代表がそれぞれの経験を共有し、議論を行いました。テーマは次の3つです。
- フレンドリーな交通協力:渋滞対策や公共交通の利便性向上など、市民の移動を快適にする取り組み。
- 河川管理:洪水対策や水質保全など、川とともに暮らす都市としてのノウハウ共有。
- 文化的に豊かな都市づくり:文化イベントや歴史的景観の保全を通じ、魅力ある都市空間をどう育てるか。
いずれも、人口の多い大都市が避けて通れないテーマです。上海と台北が互いの事例を持ち寄ることで、共通の課題に対する現実的な解決策を探る場になったといえます。
都市レベルの対話がもたらすもの
今回の上海‐台北都市フォーラムは、スマート医療や環境、文化など、生活に直結する分野で具体的な協力を打ち出した点が特徴です。レッサーパンダという身近で親しみやすいテーマを通じて、動物保護や環境意識を共有しようとする試みも含まれています。
国家レベルの議論とは別に、都市どうしが継続的に対話を重ねることには、次のような意味があります。
- 市民生活に近い課題を、現場に近い立場から話し合える
- 観光や人的交流を通じて、お互いの街への理解が深まる
- 技術や制度のベストプラクティス(優良事例)を共有しやすい
Chiang市長の言う「理解を増やす」ためには、こうした場を通じた日常的な対話の積み重ねが欠かせません。2024年のフォーラムは、その一つの具体的な形と言えそうです。
これからをどう見るか
Hua副市長が示したスマートガバナンスと持続可能な未来というビジョンは、上海と台北だけでなく、他の都市にとっても共通する課題意識と重なります。
スマート医療、交通、環境、文化的な都市づくり――。今回の上海‐台北都市フォーラムで交わされた議論や協力覚書が、今後どのような形で市民の生活に還元されていくのか。両都市の歩みを、これからも丁寧に追っていく必要があります。
Reference(s):
cgtn.com








