神舟19号クルー、中国宇宙ステーションで最長9時間の船外活動に成功 video poster
中国の宇宙ステーションで活動中の神舟19号クルーが、約9時間に及ぶ史上最長の船外活動を完了し、新世代宇宙飛行士の活躍も示しました。
神舟19号、約9時間の船外活動を完了
中国有人宇宙局(CMSA)によると、中国の宇宙ステーションに滞在している神舟19号の乗組員は、火曜日の北京時間午後9時57分まで続いた約9時間の船外活動を無事完了しました。中国の宇宙飛行士による船外活動としては、これまでで最長だとされています。
1990年生まれの宇宙飛行士が初の船外活動
今回の船外活動には、蔡旭哲(Cai Xuzhe)宇宙飛行士と宋令東(Song Lingdong)宇宙飛行士が参加し、王昊澤(Wang Haoze)宇宙飛行士が船内から支援しました。宋氏は1990年生まれで、中国の宇宙飛行士として初めて、1990年生まれの宇宙飛行士による船外活動を行ったことになります。
宇宙ごみ防護装置の設置などを実施
船外活動では、蔡氏と宋氏が宇宙ステーション外部に宇宙ごみ(スペースデブリ)からの被害を減らすための防護装置を設置しました。作業は、ステーションに備えられたロボットアームと地上の運用チームの支援を受けながら進められたとされています。
- 宇宙ごみ防護装置の設置
- ロボットアームと地上管制チームによる支援
- 船外と船内の連携による長時間作業
地球を周回する軌道上には小さな破片が多数存在し、宇宙ステーションにとっては重大なリスクとなります。こうした防護装置の強化は、長期運用とクルーの安全を支える基盤づくりといえます。
クルーのコメントににじむ自信
任務の終盤、ハッチを閉じる前にクルーは地上チームへの感謝と任務達成の喜びを伝えました。船長を務める蔡氏は宋氏に対し、初の船外活動の完了と、1990年以降に生まれた中国の宇宙飛行士として初めて船外活動を行ったことを祝い、船内から支援した王氏や、地上の技術チーム「Shuguang」を含むすべての技術者に謝意を示しました。
また蔡氏は、割り当てられたタスクから柔軟な追加作業に至るまで、船外活動を行う自信が高まっていると述べ、「中国の宇宙ステーションは、これからも楽しみにしてもらえる存在であり続ける」との考えを示しました。
神舟14号に続く蔡氏の2度目の船外活動
蔡氏にとって船外活動は今回が2度目で、2年前の神舟14号任務での船外活動に続くものです。一方、宋氏は今回のEVAで初めて船外活動を経験し、1990年生まれの宇宙飛行士による初の船外活動という節目も刻みました。
今後も船外活動や科学実験を予定
中国有人宇宙局によれば、神舟19号クルーは今後、宇宙科学実験や各種技術試験を計画的に進めるほか、追加の船外活動を行い、宇宙ステーション外部への観測機器などの搭載作業も担っていく予定です。
宇宙開発をめぐる国際ニュースとしての意味
約9時間に及ぶ長時間の船外活動を安全にこなしたことは、中国の宇宙ステーション運用と有人宇宙活動のノウハウが蓄積されていることを示します。また、1990年生まれの宇宙飛行士が船外活動の主力として活躍し始めたことは、世代交代の進展を象徴する出来事ともいえます。宇宙ごみ対策や船外実験設備の整備が進むことで、中国の宇宙ステーションが今後どのような成果を上げていくのか、宇宙開発をめぐる国際ニュースとしても注目が続きそうです。
Reference(s):
cgtn.com








