北京・日壇公園のスマートフィットネス QRコードで変わる市民の運動習慣
北京の中心部にある日壇公園で、スマートフィットネス機器が住民の運動習慣を静かに変えつつあります。QRコードとオンライン記録を組み合わせた新しいトレーニングの形が、公園という身近な場所から広がっています。
公園が「屋外ジム」に変わるしくみ
国際ニュースでも紹介された日壇公園のスマートフィットネス機器は、誰でも無料で利用できる屋外の運動器具です。ただ従来の鉄棒やステッパーと違い、デジタル技術を組み合わせている点が特徴です。
利用者は、機器に表示されたQRコードをスマートフォンで読み取ることで、自分のオンラインアカウントを作成できます。一度登録すれば、その後のトレーニングデータが自動的に紐づけられ、どの器具を何回使ったか、どれくらいの時間運動したかといった記録を残すことができます。
QRコードで始まる「マイ記録」
スマートフィットネス機器の利用は、基本的に次のような流れです。
- 1. 機器に貼られたQRコードをスマホで読み取る
- 2. 簡単な登録を行い、オンラインアカウントを作る
- 3. 運動を始めると、機器が回数や時間などのデータを自動で計測
- 4. 終了後、アプリやウェブ上でトレーニング履歴を確認する
これにより、日常の散歩ついでの運動が「なんとなくの運動」から「数値で見えるトレーニング」に変わります。自分の体力の変化が見えやすくなり、モチベーション維持にもつながりやすいしくみです。
データが支える健康づくり
2025年現在、世界的にデジタルヘルスやスマートフィットネスへの関心が高まっています。北京の日壇公園で行われている取り組みも、その流れの中にあります。
トレーニングデータが蓄積されることで、利用者は次のようなメリットを得られます。
- ・週や月ごとの運動量が一目で分かる
- ・自分に合ったペースをつかみやすい
- ・家族や友人と記録を共有して励まし合える
ジムに通うほどではないけれど、健康のために何かしたいという人にとって、公園のスマート機器は手軽で続けやすい選択肢になりつつあります。
公共空間のデジタル化というトレンド
公園に設置されたスマートフィットネス機器は、単なる運動器具にとどまらず、「公共空間のデジタル化」の一例ともいえます。利用者の多くは、散歩や子どもとの外出のついでに立ち寄り、スマートフォンを通じて自然にデジタルサービスとつながっていきます。
一方で、誰もが使える公共設備である以上、操作方法の分かりやすさや、高齢者を含む多様な人が使いやすい設計が重要になります。紙の案内とデジタル画面を併用するなど、デジタルに慣れていない人を取り残さない工夫も今後のポイントになりそうです。
市民の暮らしを映す「People's City, Better Future」
今回紹介された日壇公園の風景は、メディアCGTNによる特別シリーズ「People's City, Better Future」の一場面として取り上げられています。このシリーズは、都市の大規模プロジェクトではなく、日常の暮らしの中にある小さな変化に焦点を当てているのが特徴です。
スマートフィットネス機器で運動する北京の住民の姿は、デジタル技術が人々の健康や生活の質をどう支えているのかを具体的に見せてくれます。都市の未来は、壮大なスローガンではなく、こうした公園の一角から静かに形づくられているのかもしれません。
日本から考える「身近なスマート化」
日本でも、公園や公共施設を活用した健康づくりの取り組みが各地で始まっています。北京の日壇公園の事例は、スマートフォンと公共スペースを組み合わせることで、市民が自分のペースで健康管理に取り組めることを示しています。
私たちの日常のそばにある広場や公園を、どのように「開かれたデジタル空間」として育てていくのか。北京のスマートフィットネスは、その問いを投げかけるヒントになりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








