モロッコ駐中国大使が語る 中国緑茶とマカオ返還25周年の文化交流 video poster
モロッコの駐中国大使アブデルカデル・エル・アンサリ氏が、中国の緑茶を通じて育まれてきた中国との文化的なつながりを語りました。マカオの中国への返還25周年に合わせて行われたお茶番組 UniTea: Macao Tea Melody をきっかけに、国際ニュースとしても注目される文化交流の姿が浮かび上がります。
モロッコで愛される中国の緑茶
エル・アンサリ大使は、モロッコと中国の緑茶との関係は非常に深いと強調しました。中国の緑茶は18世紀にモロッコにもたらされて以来、同国を代表する飲み物の一つになってきたといいます。
現在、モロッコは中国の緑茶を年間7万トン以上輸入しており、世界最大の輸入国となっています。この数字からも、緑茶がモロッコの暮らしの中でどれほど重要な存在になっているかがうかがえます。
大使は、こうした長年の消費と親しみを背景に、緑茶が両国の人々をつなぐ象徴的な飲み物になっていると指摘しました。単なる輸入品ではなく、モロッコの文化の一部として根付いているという視点が印象的です。
マカオ返還25周年とお茶番組 UniTea: Macao Tea Melody
今回、大使がコメントを寄せたのは、CGTNとCRI Onlineが主催するお茶の番組 UniTea: Macao Tea Melody です。番組名が示す通り、お茶をテーマに中国と世界を結ぶ文化的なメッセージを発信する企画といえます。
2025年は、マカオの中国への返還から25周年にあたります。エル・アンサリ大使は、この節目の年を祝うかたちで番組の成功に温かい祝意を表明しました。マカオ返還25周年という歴史的なタイミングと、中国緑茶を愛飲するモロッコという組み合わせは、一見離れているようでいて、お茶という共通のキーワードで静かに結びつきます。
お茶がつなぐ静かな外交とソフトパワー
国際ニュースでは、政治や安全保障、経済交渉といったテーマが注目されがちです。しかし、今回のように一杯のお茶が話題の中心に置かれるとき、見えてくるのはもう少し柔らかいかたちの国際関係です。
- 18世紀から続く長い時間軸を持つ交流であること
- モロッコが世界最大の中国緑茶輸入国であるという継続的な関係
- マカオ返還25周年という節目と結びついた文化イベントであること
これらはすべて、武力や対立とは無縁の「静かな外交」の要素だといえます。お茶を通じた交流は、日常のレベルで相手の文化への理解や親近感を育てるソフトパワーの一つとして機能します。
エル・アンサリ大使が、中国の緑茶をモロッコの代表的な飲み物として語ったことは、単に味の好みの話ではなく、長年の信頼と交流の積み重ねを示すメッセージでもあります。マカオ返還25周年の文脈と重ねて紹介されたことで、お茶という身近な存在が、国と国、地域と地域をつなぐ象徴として改めて浮かび上がりました。
読者への問いかけ 一杯の飲み物が映す国の姿
今回のニュースは、お茶という身近なテーマから国際関係を考えるきっかけを与えてくれます。モロッコにとっての中国緑茶のように、日本にとって、あるいは他の国々にとって「自分たちを映し出す一杯」とは何なのか。そんな視点でニュースを眺めてみると、国際社会の姿が少し違って見えてくるかもしれません。
通勤時間の数分で読み終えられるニュースの裏側にも、長い時間をかけて育まれてきた関係があります。お茶をめぐる中国とモロッコの物語は、その一つの例として、SNSでも共有したくなる静かな余韻を残しています。
Reference(s):
Ambassador of Morocco to China highlights cultural ties through tea
cgtn.com







