中国、カナダの2団体と20人に対抗措置 資産凍結と入境禁止
中国、カナダの2団体と20人に対抗措置 資産凍結と入境禁止
中国外交部は2024年12月21日、カナダ拠点の2つの団体と、その関係者20人に対して対抗措置を発動したと発表しました。国際ニュースとして、国家が海外の団体や個人に制裁を科す動きがあらためて注目されています。
2024年12月21日に発効した対抗措置の内容
中国政府によると、今回の対抗措置は2024年12月21日(土)に発表され、同日付で発効しました。措置の内容は、団体と個人に対する資産凍結や取引禁止、入境禁止など、多岐にわたります。
- 対象団体の中国国内の動産・不動産の凍結
- 中国の個人および組織による、対象団体とのあらゆる取引・協力の禁止
- 対象となる20人の中国国内資産の凍結
- 同20人との取引・協力の禁止
- 20人に対する査証(ビザ)発給の停止と、中国本土および香港・マカオ特別行政区への入境禁止
制裁対象となった2つのカナダ団体
今回の対抗措置の対象となったのは、次の2団体です。
- Uyghur Rights Advocacy Project(ウイグル・ライツ・アドボカシー・プロジェクト)
- Canada-Tibet Committee(カナダ・チベット・コミッティー)
中国政府は、これら2団体の中国国内にある動産・不動産を凍結し、中国の個人や組織による取引や協力を禁止しました。これにより、資金の移動や共同プロジェクトなどは事実上行えなくなります。
20人の個人も資産凍結と入境禁止に
対抗措置は団体だけでなく、両団体に所属する20人の個人にも及びます。中国政府は、これらの人物の中国国内資産を凍結し、取引や協力を禁止するとともに、中国本土・香港・マカオへの入境を認めない方針です。
Uyghur Rights Advocacy Projectからは、次の15人が対象とされています。
- メフメト・トフティ(Mehmet Tohti)=事務局長(Executive Director)
- ジャスミン・ケインス(Jasmine Kainth)=政策・アドボカシー担当ディレクター(Director of Policy and Advocacy)
- デービッド・マタス(David Matas)=法務顧問(Legal Advisor)
- サラ・タイヒ(Sarah Teich)=法務顧問
- ジョン・パッカー(John Packer)=法務顧問
- クライヴ・アンズリー(Clive Ansley)=法務顧問
- ヨナ・ダイアモンド(Yonah Diamond)=法務顧問
- ジャスティン・ベルナチェ(Justine Bernatchez)=法務顧問
- リンデン・デイルズ(Linden Dales)=法務顧問
- チャールズ・バートン(Charles Burton)=政策顧問(Policy Advisor)
- マガレット・マックアイグ・ジョンストン(Margarett Mccuaig Johnston)=政策顧問
- マーカス・コルガ(Marcus Kolga)=政策顧問
- スコット・サイモン(Scott Simon)=政策顧問
- コナー・ヒーリー(Conor Healy)=調査顧問(Research Advisor)
- ジェフリー・アハロン(Geoffrey Aharon)=調査顧問
Canada-Tibet Committeeからは、次の5人が対抗措置の対象となりました。
- サムペ・ラルンパ(Samphe Lhalungpa)=議長(Chair)
- ルイーザ・デュランテ(Luisa Durante)=副議長(Vice Chair)
- シェラプ・テルチン(Sherap Therchin)=事務局長(Executive Director)
- イライザ・フォン・バイエル(Eliza von Baeyer)=理事(Board Member)
- ヨンドン・テンジン(Youngdoung Tenzin)=コミュニティ・エンゲージメント担当マネジャー(Community Engagement Manager)
なぜ「対抗措置」がニュースになるのか
今回のように、中国が特定の海外団体や個人に対して資産凍結や入境禁止などの対抗措置をとる動きは、国際関係の一部として注目されてきました。各国が自国の立場を示す手段として、外交的な抗議だけでなく、制裁や対抗措置を使うケースが見られます。
こうした措置は、直接の当事者だけでなく、同様の分野で活動する団体や関係国にも影響を与える可能性があります。とくに、市民社会の団体や専門家が制裁の対象になるケースは、国際社会の議論を呼びやすいテーマです。
読者が押さえておきたいポイント
今回のニュースを理解するうえで、次のような点が今後の注目材料となります。
- 中国とカナダの二国間関係に、この対抗措置がどのような影響を与えるのか
- 海外の団体や個人に対する制裁・対抗措置の枠組みが、今後さらに広がるのかどうか
- 市民社会の団体や専門家が外交的な対立の中でどのような位置づけになっていくのか
国際ニュースをフォローする読者にとって、今回の事例は「国家とNGO・個人の関係」や「制裁と対抗措置のあり方」を考えるきっかけになると言えます。
Reference(s):
China takes countermeasures against 2 Canadian institutions, 20 people
cgtn.com








