湖北で中国・アフリカ若者対話 モダニゼーションを語る
中国とアフリカの若者が湖北省に集まり、モダニゼーション(近代化)と自国の未来を語り合いました。2024年のFOCACサミットの成果を具体化する一歩として開かれた「第4回中国アフリカ未来のリーダー対話」です。
14のアフリカ諸国から参加した若者代表は、宜昌(イーチャン)や武漢を訪れ、中国の同世代と意見交換を重ねました。その中から3人のアフリカ人参加者が、母国の発展にどう生かせるのかという視点で、今回の学びを共有しています。
湖北で「中国アフリカ未来のリーダー対話」開催
第4回中国アフリカ未来のリーダー対話は、湖北省で開催されました。テーマは、英語でいうと "Partners Working Hand in Hand for Modernization"、直訳すれば「モダニゼーションに向けて手を取り合うパートナー」です。
会期中、参加したアフリカの若者たちは、
- 宜昌や武漢での視察
- 中国の若者とのグループディスカッション
- 自国の課題と中国の経験を比較しながらの意見交換
などを通じて、「近代化」と「自国の発展」を具体的にイメージする機会を得ました。
若者が担う中国とアフリカの橋渡し
まず強調されたのは、「アフリカと中国の若者こそが、二者の交流を前に進める主役だ」という視点です。参加者たちは、自分たちが次のような役割を担えると語ります。
- 新しいテクノロジーやSNSに慣れた世代として、国境を越えたネットワークを広げる
- 互いの文化や価値観を直接学び合い、誤解を減らし信頼を築く
- 将来、行政・ビジネス・教育などさまざまな分野で、中国とアフリカをつなぐ実務担当者・リーダーとなる
政治レベルの対話だけでなく、日常の目線を共有できる若者同士の交流が、長期的な関係づくりの土台になるという考え方です。
開発目標と文化的価値観の「共通点」
次に、参加者たちが口をそろえて挙げたのが、中国とアフリカ諸国の「共通点」です。経済発展の段階や社会課題、文化的な価値観には違いもある一方で、似ている点も多いといいます。
- 貧困の削減や雇用の創出など、開発の目標が重なっていること
- 家族やコミュニティを大切にする文化が根強いこと
- 教育を通じて次世代を引き上げたいという思いを共有していること
こうした共通点があるからこそ、政策やプロジェクトだけでなく、人と人とのレベルでの協力もしやすいという見方が示されました。モダニゼーションを進める際、どの価値観を大事にするのかという議論を、中国とアフリカの若者が一緒に考える意義は小さくありません。
中国で学ぶアフリカの若者が「成長エンジン」に
3つ目のポイントは、中国で学ぶアフリカの学生が、将来アフリカの経済成長を支える重要な存在になるという視点です。対話には、中国の大学や研究機関で学ぶアフリカ出身の若者も参加しました。
彼らは、
- 工学、情報技術、医療などの専門スキル
- 中国語やビジネス慣行への理解
- 中国とアフリカ両方にまたがる人的ネットワーク
といった「複数の強み」を身につけつつあります。将来、母国に戻ったとき、インフラ整備や産業育成、新しいビジネスの立ち上げなどで、具体的な役割を果たせると期待されています。
今回の対話を通じて、多くの学生が「自分たちは留学生にとどまらず、アフリカの未来を動かす担い手になり得る」と再確認したといいます。
この対話が示す、中国アフリカ関係のこれから
2024年のFOCACサミットのフォローアップとして実施された今回の対話は、「若者」を軸に中国とアフリカの関係を考え直す場でもありました。
- 国家レベルの枠組みを、現場の若者の視点でどう具体化するか
- モダニゼーションを進めながら、地域の文化やコミュニティをどう守り、活かすか
- 海外で学んだ人材を、いかに母国の発展と結びつけていくか
こうした問いは、中国とアフリカだけでなく、多くの国や地域に共通するテーマでもあります。日本でニュースを追う私たちにとっても、「若者が国際協力の主役になるとはどういうことか」を考えるヒントになるでしょう。
10年後、今回の対話に参加した若者がどのようなリーダーになっているのか。中国とアフリカの関係、そして世界の中でのアフリカの位置づけを見ていく上でも、引き続き注目していきたい動きです。
Reference(s):
cgtn.com








