中国の5G契約が10億件突破 モバイル利用者の56%に video poster
2025年11月末時点で、中国の5Gモバイル契約数が10億件を突破しました。中国工業情報化部(MIIT)が今週月曜に発表したもので、中国のデジタルインフラとモバイル通信の現状を象徴するニュースです。
5Gモバイル契約が10億件超え
MIITによると、中国の5Gモバイル契約数は2025年11月末時点で10億200万件に達し、初めて10億件の大台を超えました。契約者は中国移動(China Mobile)、中国聯通(China Unicom)、中国電信(China Telecom)、中国広電(China Broadnet)の4社を利用するモバイルユーザーです。
モバイル利用者の56%が5Gに
5G契約は、中国の全モバイル利用者のうち56%を占めています。前年末と比べて5Gの比率は9.4ポイント上昇しており、4Gから5Gへの移行が加速していることが分かります。
中国全体のモバイル契約数は、2025年11月末時点で17億9000万件となりました。前年末から4682万件増えており、非常に大きな規模の市場であることがうかがえます。
基地局419万カ所、ネットワークの裾野拡大
5Gの契約数の伸びを支えているのが、基地局などネットワークインフラの整備です。MIITによれば、2025年11月末時点で中国全土の5G基地局数は419万1000カ所に達し、前年末から81万5000カ所増加しました。
5G基地局に加えて、ギガビット級の光ファイバー網や、さまざまな機器をネットに接続するIoT(モノのインターネット)の基盤整備も進んでいます。その結果、ネットワークに接続されるユーザーや機器の数が増え、モバイルデータ通信量も大きく伸びているとされています。
なぜこのニュースが重要なのか
5G契約が10億件を超えたという数字は、中国のデジタル経済のスケールを象徴しています。モバイル利用者の過半数が5Gを使う社会では、単にスマートフォンの通信速度が速くなるだけでなく、産業や行政サービスのデジタル化の前提条件も変わっていきます。
ビジネス・産業へのインパクト
- 工場や物流現場で、多数のセンサーやIoT端末を常時ネット接続することが現実的になります。
- クラウドサービスや動画配信など、大容量かつ低遅延の通信を前提にしたビジネスモデルが成立しやすくなります。
- スタートアップや中小企業にとっても、5Gを前提にした新しいアプリケーションやサービスを設計しやすくなります。
生活者にとっての変化
- 高画質動画やクラウドゲームなど、日常的なエンターテインメントの体験が変わります。
- 遠隔医療やオンライン教育、行政手続きのオンライン化など、生活インフラのデジタル化が進みます。
- スマート家電やコネクテッドカーなど、身の回りの機器が常時ネットにつながる前提が一層強まります。
日本の読者が押さえたい視点
今回示された数字は、中国のモバイル市場がきわめて大きな規模に達していることを示すだけでなく、5Gが一部の先端ユーザー向けの技術から、社会の標準的なインフラへと移行しつつあることも示しています。
日本にいる私たちにとっても、5Gや次世代ネットワークをどのようなサービスや働き方、都市空間づくりに結び付けていくのかは共通の課題です。高速で安定した通信が整った先に、どのような社会像を描くのかによって、インフラ整備の意味合いは大きく変わります。
国際ニュースとして中国の動きをフォローしつつ、自国のデジタル戦略や、自分自身の生活やビジネスで通信インフラをどう生かすのかを考えるきっかけにしてみてください。
Reference(s):
cgtn.com








