ケニア人留学生が見た中国 北京交通大学での日々 video poster
2017年に北京交通大学にやって来たケニア出身の留学生カリウキさんは、中国での暮らしを通じて、自分の故郷ケニアと新しい生活の場である中国のあいだにある違いと共通点を少しずつ発見してきました。本記事では、その体験を手がかりに、若い世代の目に映る中国の姿をたどります。
2017年、ケニアから北京へ
カリウキさんは2017年、北京交通大学に到着してから、中国の社会や文化を肌で感じてきました。教室での学びだけでなく、日常生活の細かな場面が、中国を理解する大きなきっかけになっていきます。
国境を越えて学ぶという選択は、多くの留学生にとって大きな決断です。特にアフリカの国々から中国へ向かう学生にとっては、言語、食文化、都市のスケールなど、あらゆる面で新鮮な驚きが待っています。その一方で、家族を大切にする価値観や、教育への思いなど、国を超えて共通する部分も少なくありません。
文化の違いと「似ているところ」
カリウキさんがまず出会ったのは、中国の豊かな伝統文化です。年間を通じて行われる祝祭、街にあふれる装飾、食卓に並ぶ料理は、ケニアとは異なるリズムで季節を彩ります。
一方で、ケニアでも家族や地域のつながりを大切にし、節目ごとに人が集まる文化があります。形は違っても、人が集まり、食事を分かち合い、世代を超えて物語を伝えていくという点では、中国とケニアのあいだに大きな共通点が見えてきます。
異なる文化を前にしたとき、違いばかりに目を向けるのではなく、どこが似ているのかを探す視点を持てるかどうかで、経験の厚みは大きく変わります。中国での生活は、カリウキさんにとって、まさにその視点を鍛える場になっているといえます。
気候のギャップから学ぶこと
ユーザーの入力にもある通り、カリウキさんは、気候の違いにも強い印象を受けています。ケニアと中国では、気温の変化や四季のあり方が大きく異なります。北京では冬の冷え込みが厳しく、春や秋には乾いた風が吹きます。
こうした気候のギャップは、単に服装や生活スタイルを変えるだけでなく、人々の時間の使い方や、街の雰囲気、季節ごとの楽しみ方にも影響します。季節の移ろいを体感することで、教科書には載っていない中国の側面が見えてきます。
キャンパスで感じる国際化する中国
北京交通大学のような都市部の大学では、国内各地から集まった学生に加え、世界各国からの留学生も学んでいます。カリウキさんはその一員として、多様な背景を持つ仲間と出会い、中国を舞台としたグローバルな対話を重ねてきました。
授業の中で交わされる意見や、寮や食堂での日常的な会話は、国際ニュースでは伝わりきらない現場の空気を映し出します。中国で学ぶアフリカ出身の学生にとって、自分の故郷を説明し、中国の現状について語り合うことは、相互理解を深める小さな外交ともいえます。
若い世代の目に映る中国とケニア
2017年から続いてきたカリウキさんの中国での経験は、単なる留学生活の記録にとどまりません。ケニアと中国という二つの場所を行き来する視線は、アフリカとアジアのつながりを具体的な日常として捉え直す視点でもあります。
ニュースでは、国家間の関係や経済の数字が大きく取り上げられがちです。しかし、その背景には一人ひとりの学びと生活があります。文化の違いに戸惑いながらも、共通点を見つけていく留学生たちの経験は、国際ニュースを読み解くうえで欠かせない小さな物語です。
中国で学ぶケニアの若者の視点から世界を見てみることは、2025年の今、私たちにとっても、自分の立ち位置や当たり前を問い直すヒントになります。遠くの国の話としてではなく、同じアジアに暮らす隣人として、この物語を受け止めてみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com








