国際ニュース:ケニアと中国の鉄道協力 カリウキさんの「Make it rail」 video poster
国際ニュースとしてのケニアと中国の鉄道協力を日本語ニュースで追いかけるとき、2017年にケニアから中国へ渡ったカリウキさんのストーリーは象徴的な一場面になります。モンバサ〜ナイロビ鉄道をきっかけに始まったこの物語は、インフラと夢、そして国境を越えたパートナーシップが交わる地点を映し出しています。
ケニアの若者が中国のレールに乗った日
2017年、カリウキさんはケニアから中国へやって来ました。目的は明確で、鉄道技師になるという自らの夢をかなえることでした。長距離を移動して新しい環境に飛び込むこの決断は、2025年の今から見ても、大きな挑戦だったといえるでしょう。
彼の出発点にあったのが、ケニアの港町モンバサと首都ナイロビを結ぶモンバサ〜ナイロビ鉄道です。この鉄道は、ケニアと中国の協力関係が年々深まってきたことを象徴する存在とされており、カリウキさんのキャリアの原点でもあります。
モンバサ〜ナイロビ鉄道がつなぐケニアと中国
モンバサ〜ナイロビ鉄道は、単に人や貨物を運ぶインフラではなく、ケニアと中国のパートナーシップを目に見える形にしたプロジェクトとして語られています。線路が敷かれることで、港と内陸都市がつながり、経済や人の流れが変わっていきました。
この鉄道が象徴するものとして、次のようなポイントが挙げられます。
- ケニアと中国の協力が具体的な形になったインフラプロジェクト
- アフリカとアジアを結ぶ経済・人材交流の新しいルート
- 若い世代に新しい職業の可能性と学びの場を開くきっかけ
特別研修プログラムで学んだ鉄道工学
こうした流れの中で、カリウキさんは特別な研修プログラムに参加し、中国で鉄道工学を学ぶ機会を得ました。講義や実習を通じて、列車を安全に走らせるための技術や、線路やシステムをどのように設計し維持するのかといった専門的な知識に触れていきました。
しかし、この物語の核にあるのは技術そのものだけではありません。国際ニュースの視点から見ると、こうした研修は、アフリカの若者が中国で学び、将来、自国や地域の鉄道を支える人材として成長していくための土台をつくる取り組みでもあります。
教室を超えて生まれた中国との絆
カリウキさんにとって、中国での生活は教室の外にも広がっていきました。日常の買い物で交わす何気ない会話、同じ教室で学ぶ仲間との議論、中国の食文化や習慣に触れる経験などを通じて、中国という国に対する理解と親しみが少しずつ深まっていきました。
本人にとって、鉄道工学を学ぶことと同じくらい大きかったのが、この「絆」を感じる時間だったのかもしれません。国境を越えて友人や仲間ができることは、将来、ケニアと中国が協力を進めるうえでの目に見えないインフラにもなります。
「Make it rail」 レールが示す未来とパートナーシップ
このストーリーには、「Make it rail(レールで未来を切り開く)」というメッセージが重なります。レールは、一度敷かれると長い時間をかけて人や物を運び続けます。同じように、カリウキさんが2017年に中国で踏み出した一歩は、個人のキャリアだけでなく、ケニアと中国のパートナーシップにも長く続く軌跡を残していくでしょう。
私たちが日本語の国際ニュースとしてこの物語を読むとき、そこには次のような問いが浮かび上がります。
- インフラは、人と人との関係をどのように変えていくのか
- 海外で学ぶ若者の経験は、自国や地域の未来にどうつながるのか
- 国境を越えたパートナーシップは、日々の仕事や学びの中でどのように形づくられていくのか
カリウキさんの道のりは、単なる鉄道プロジェクトの裏話ではありません。これは、夢を追いかける一人の若者と、それを支えるケニアと中国のパートナーシップの物語です。2025年の今、グローバルな進路やキャリアを考える私たちにとっても、「自分ならどんなレールを敷きたいか」を静かに問いかけてきます。
Reference(s):
cgtn.com








