中国-キルギス-ウズベキスタン鉄道が起工 地域連結性と一帯一路の新局面
中国、キルギス、ウズベキスタンの3カ国が、中国-キルギス-ウズベキスタン鉄道の建設に本格着手しました。中央アジアを貫くこの新しい鉄道プロジェクトは、地域の連結性を高め、「一帯一路」協力の新たな象徴として注目されています。
中国-キルギス-ウズベキスタン鉄道が起工
キルギスのジャララバードで行われた起工式には、各国の関係機関が参加しました。式典は、中国側からは国家発展改革委員会、キルギス側からは運輸・通信省、ウズベキスタン側からは運輸省が共同で開催したものです。
この中国-キルギス-ウズベキスタン鉄道は、3カ国を結ぶ戦略的な交通回廊として位置づけられており、完成すれば地域の物流と人の往来を大きく変える可能性があります。
習近平国家主席が示した3つのポイント
習近平国家主席は、起工式に寄せた祝電の中で、鉄道建設について次のような点を強調しました。
- 3カ国政府が「地域の連結性、繁栄、安定」を促進するために下した戦略的な決断であること
- 構想段階から実際の建設段階へと移る、重要な一歩であること
- 関係部門と企業が緊密に協力し、高い水準と高い品質で工事を進める必要があること
習主席はさらに、この鉄道を「一帯一路」協力の新たな模範プロジェクトに育て、沿線地域の経済・社会発展や住民の生活向上に貢献させたいと述べました。また、中国と中央アジア諸国が「より緊密な共同の未来を共有する共同体」を築くうえで、新たな原動力になると期待を示しています。
キルギス「東西をつなぐ戦略的な橋」
起工式に出席したキルギスのサディル・ジャパロフ大統領は、この鉄道の意味を次のように位置づけました。
- 単なる輸送回廊ではなく、「東と西の国々を結ぶ重要な戦略的な橋」である
- キルギスの交通ハブとしての地位を強化する
- 多くの雇用を生み出し、貿易、観光、産業などの分野の発展を後押しする
ジャパロフ大統領は、3カ国が高い品質でプロジェクトを完成させ、地域の共通の発展に向けて新しい広い可能性を切り開くと信頼を示しました。
ウズベキスタン「歴史的意義を持つ一歩」
ウズベキスタンのシャフカト・ミルジヨエフ大統領も、起工式に寄せた祝電で、この鉄道の重要性を強調しました。
- 3カ国首脳の合意を実行に移し、互恵的な協力を推進する重要な措置である
- 「一帯一路」協力を前進させるうえで、歴史的意義を持つプロジェクトである
- 地域の貿易や統合を促進し、人材交流や文化的なつながりを深める
ミルジヨエフ大統領はまた、鉄道が「文明間の相互学習のための重要な架け橋」となり、地域の国々と人々に利益をもたらすと述べています。
地域連結性と「一帯一路」協力の新たなステージ
今回の中国-キルギス-ウズベキスタン鉄道の起工は、中国と中央アジアを結ぶインフラ協力が、新たな段階に入ったことを象徴しています。3カ国の首脳はそれぞれのメッセージで、次のような共通の方向性を示しました。
- 物理的な鉄道網の整備を通じて、貿易や投資、人の往来を促進する
- 雇用創出や産業育成を通じて、地域住民の生活水準の向上につなげる
- 文化交流や文明間対話を支えるインフラとして、相互理解を深める
中国側が掲げる「高品質の一帯一路」協力の観点からも、この鉄道は、設計や施工の水準だけでなく、沿線地域の持続的な発展にどうつなげていくかが問われるプロジェクトだと言えます。
これから何が問われるのか
3カ国の首脳は、いずれも「高い品質」での完成を強調しました。今後は次のような点が焦点となりそうです。
- 長期にわたる建設スケジュールの中で、3カ国の関係機関と企業がどこまで緊密に協力できるか
- 沿線地域の住民や企業が、雇用やビジネス機会としてどのように恩恵を実感できるか
- 鉄道を通じた人材交流や文化交流を、どのような具体的な取り組みで支えていくか
起工式を経て、中国-キルギス-ウズベキスタン鉄道は、構想から実行のフェーズへと入りました。今後、工事の進捗や具体的な運行計画など、続報にも注目が集まりそうです。
Reference(s):
Xi: China-Kyrgyzstan-Uzbekistan railway to boost regional connectivity
cgtn.com








