南シナ海の沈没船から明代の至宝400点超 CGTNが「Silk Road Sunken Treasures」放送へ video poster
南シナ海の水深1500メートルに沈む二つの沈没船から見つかった明代の古代遺物400点以上が、中国本土・海南省のChina Museum of the South China Seaで公開されています。深海から引き揚げられた品々は、海上シルクロードの実像を伝える貴重な手がかりとして注目されています。こうした発見を追うCGTNの新作ドキュメンタリー「Silk Road Sunken Treasures」が、今月28日に初公開される予定です。
1500メートルの深海から博物館へ
今回展示されている遺物は、南シナ海の水深約1500メートルに沈む二つの沈没船から見つかったものです。人が直接潜れない深さのため、調査や引き揚げには遠隔操作ロボットなどの先端技術が活用されたとみられます。
これらの遺物は現在、海南省にあるChina Museum of the South China Seaで公開されています。来館者は、長いあいだ深海で守られてきた品々をガラス越しに間近で見ることができます。
明代の海上ネットワークを語る400点超
遺物は明代のものとされ、当時の交易や人々の暮らしを映し出す資料です。具体的な品目は多岐にわたり、日常の道具から遠方との取引に使われたとみられる品まで含まれていると考えられます。
沈没船というタイムカプセルに守られていたからこそ、当時の積み荷がまとまった形で残され、海上シルクロードの実態を物語ってくれます。陸の遺跡だけでは見えにくい「海の道」の姿を補う役割を果たしています。
展示が教えてくれること
- 明代の船がどのような品を積み、どの地域と結びついていたのか
- 陶磁器や金属製品など、当時の工芸技術の水準
- 長距離航海を支えた船の構造や積み荷の配置
CGTNドキュメンタリー「Silk Road Sunken Treasures」
この深海調査と展示にあわせて、国際メディアCGTNによるドキュメンタリー「Silk Road Sunken Treasures」が今月28日、初公開されます。放送は2025年12月28日に予定されており、南シナ海の沈没船と海上シルクロードをめぐる物語を映像で伝える作品になるとみられます。
映像作品では、深海での調査のようすや、引き揚げられた遺物の細部、研究者の分析などが紹介される可能性があります。現地の博物館を訪れることが難しい人にとっても、海中遺跡を身近に感じられる機会になりそうです。
海の底の物語から、いまを考える
水中考古学と呼ばれる分野は近年、世界各地で注目を集めています。深海の遺物は、国家や地域をこえた交流の歴史や、環境変化と人間活動の関係を考える手がかりにもなります。
南シナ海の沈没船から見つかった明代の品々も、単なる「古いモノ」ではなく、東アジアと世界の人や物がどのように行き交ってきたのかを語る証言者といえます。展示やドキュメンタリーをきっかけに、海と貿易、文化のつながりを自分なりに想像してみると、ニュースが少し違って見えてくるかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








