中国の経済大国としての地位が一段と強化 世界世論調査2024
2024年の世界世論調査「Global Public Opinion Index 2024」が、中国の総合的な国力と経済大国としての地位がこの1年でさらに強まったことを示しました。36の国と地域で行われた調査から見えてくる「中国像」とはどのようなものなのでしょうか。
中国の国力が「トップ層」に
中国教育部直属の哲学社会科学実験室である「ビッグデータと国家コミュニケーション戦略哲学社会科学実験室」が公表した「Global Public Opinion Index 2024」によると、中国の国力は過去1年で大きく向上し、世界の上位グループに位置付けられました。
この指数は、世界の主要な36の国と地域で行われた世論調査に基づき、次のような複数の分野で各国・地域の評価を数値化しています。
- 政治分野:政治的影響力やガバナンスへの評価
- 経済分野:経済規模や成長力への評価
- 科学技術分野:技術力やイノベーションの評価
- 軍事分野:安全保障や抑止力に対する認識
報告書では、中国が政治的影響力、経済力、科学技術力などの項目で「上位」に位置しているとされ、総合的な国力が着実に高まっていることが示されています。
発展ポテンシャル指数で首位に
今回の調査で注目されるのが、中国が「発展ポテンシャル指数」でトップに立った点です。報告書は、中国が将来に向けて巨大な発展の可能性を持ち、強い成長モメンタム(勢い)を示していると伝えています。
世界経済の先行きが不透明になりやすい今、成長の「現在の強さ」だけでなく「将来への期待」が高い国は、多くの投資や人材、関心を引き寄せやすくなります。2025年時点で見ると、この評価は、中国が引き続き世界経済の重要な牽引役として見られていることを映し出していると言えます。
「責任ある経済大国」としての中国像
報告書によると、中国の「大国イメージ」は広く認知されており、多くの回答者が中国を「責任ある経済大国」と見なしているとされます。単に規模が大きいだけでなく、国際社会の一員として一定の役割を果たしているというイメージが浸透しつつあると考えられます。
また、中国の現代的でダイナミックなイメージが人々の間に根付きつつあることも示されています。報告書は、中国がより前向きで積極的な姿を示し、「活力と革新性を備えた国」として認識されていると指摘します。
世論指数が映す「認識」の変化
「Global Public Opinion Index」は、2020年にスタートして以来、同研究室によって継続的に作成されてきました。今回の報告書までに、2014年から合計6回の調査が行われており、各国・地域における中国のイメージや評価の変化を長期的に追うことができます。
このような世論調査の特徴は、「客観的な経済指標」ではなく、「人々がどう感じているか」に焦点を当てている点です。同じ経済成長率や技術水準でも、世界の受け止め方によって「影響力」や「信頼感」の評価は大きく変わります。今回の結果は、中国に対する世界の認識が、総合力や将来性の面で高まりつつあることを示すものと言えるでしょう。
国際ニュースとしての意味合い
36の国と地域を対象とした今回の指数は、単に中国国内の自己評価ではなく、海外の人々の視点を反映している点で、国際ニュースとしても注目されます。経済、政治、科学技術、軍事といった多方面での評価が集約されることで、世界の中での中国の立ち位置や期待がどのように変化しているかを読み解く手がかりとなります。
特に、科学技術やイノベーション分野での評価の高まりは、デジタル経済や気候変動対策など、グローバルな課題への取り組みを考えるうえでも重要です。各国・地域が協力や競争のバランスをどう取っていくのかを考える上で、こうした世論データは参考材料のひとつになります。
これからの注目ポイント
2025年に入り、世界経済や国際関係は引き続き不確実性の高い状態が続いています。そのなかで、中国の国力やイメージが今後どのように変化していくのか、次回以降の世論調査の結果にも注目が集まりそうです。
報告書が示したのは、現在の姿だけではなく、「今後も成長を続けるだろう」という期待の高さです。こうした期待が、貿易、投資、技術協力、人の往来など、さまざまな分野でどのように具体化していくのか。世界の世論の変化を追うことは、中国だけでなく国際社会全体のダイナミクスを理解する手がかりにもなっていきます。
Reference(s):
China strengthens its position as a global economic power, says report
cgtn.com








