CMGが選ぶ2024年軍事ニュース1位は国防・軍改革 第3回全体会議を読む
2024年、中国メディアグループCMGは「中国と世界の軍事ニューストップ10」を公表しました。その中国の軍事ニュース部門で第1位に挙げられたのが、中国共産党第20期中央委員会第3回全体会議における国防・軍改革の方針です。本稿では、この動きを国際ニュースの視点からコンパクトに整理します。
CMGが選んだ2024年の軍事ニュース
国際ニュースをまとめる年間ランキングは、その年に各国が何を重視していたかを振り返る手がかりになります。CMGは2024年の中国と世界の軍事ニュースを総括し、トップ10として紹介しました。そのなかで中国国内の軍事ニュース第1位に位置づけられたのが、第20期中国共産党中央委員会第3回全体会議で示された国防と軍隊の改革方針です。
第20期中央委員会第3回全体会議とは
中国共産党第20期中央委員会第3回全体会議は、2024年7月15日から18日にかけて開催され、会議の結果をまとめたコミュニケが公表されました。コミュニケは、中国の今後の政策や改革の方向性を示す文書として位置づけられています。
国防分野で示された4つのポイント
コミュニケのなかで国防に関して強調されたのは、次のような点です。
- 人民軍隊に対する党の絶対的指導を維持すること
- 改革を通じて軍隊を強くする戦略を全面的に実行すること
- 2027年の人民解放軍創設100周年の目標実現を力強く保証すること
- 国防と軍隊の基本的な現代化を達成すること
CMGがこの全体会議を2024年の中国軍事ニュースの第1位に位置づけたのは、軍事分野における中長期的な方向性を示す政治イベントとして重みが大きいと判断したからだと考えられます。
2027年の人民解放軍創設100周年に向けて
コミュニケは、2027年に迎える人民解放軍創設100周年を重要な節目として位置づけ、その目標達成を強力に保証するために改革を推し進める姿勢を打ち出しました。同時に、国防と軍隊の基本的な現代化を実現することも掲げています。
一般に、軍の現代化は、装備だけでなく、組織体制、指揮・運用の仕組み、人材育成など、多方面にわたる変化を伴います。今回のコミュニケは、そうした広い意味での改革を継続していく方針を示したものと見ることができます。
なぜこの動きが2024年の最重要軍事ニュースなのか
CMGのランキングでこの全体会議が中国軍事ニュース第1位に選ばれた背景には、次のような要素が重なっています。
- 国防・軍事政策が、党の中枢会議で明確に位置づけられたこと
- 軍事改革が単発の取り組みではなく、2027年に向けた中長期計画として整理されたこと
- 人民軍隊に対する党の指導と、改革を通じた能力向上の両方が強調されたこと
軍事ニュースというと新型兵器や演習が注目されがちですが、CMGのトップニュースは、制度や方針のレベルでの変化を重視している点が特徴的です。
日本とアジアの読者へのヒント
日本を含むアジアの読者にとって、このニュースは中国の軍事情勢がどう変わるのかを考えるうえでの一つの材料になります。国防や軍改革に関する方針は、短期的な動きだけでなく、中長期の安全保障環境を読み解く手がかりにもなります。
2027年の人民解放軍創設100周年まで残りわずかとなるなかで、中国がどのように国防改革を進めていくのか。今後の発表や具体的な動きにも、国際ニュースとして静かに注目していく必要がありそうです。
Reference(s):
CMG: Top 10 military news stories from China and the world in 2024
cgtn.com








