世界最長の高速道路トンネルが新疆で貫通 天山越え20分の時代へ video poster
世界最長とされる高速道路トンネル「天山勝利トンネル」の掘削が、中国の新疆ウイグル自治区で月曜日の朝に完了しました。天山山脈を貫くこの新ルートは、南北を結ぶ移動時間を大きく縮めるインフラとして、国際ニュースの中でも注目されています。
天山山脈を貫く「天山勝利トンネル」とは
天山勝利トンネルは、新疆ウイグル自治区の北部と南部を結ぶ、高速道路用の長大トンネルです。全長は22.13キロに達し、世界最長の高速道路トンネルとされています。
これまで天山山脈の中部を車で越えるには数時間を要してきましたが、このトンネルが本格的に運用されれば、所要時間は約20分まで短縮される見込みです。
- 長さ:22.13キロ
- 役割:新疆ウイグル自治区北部と南部を結ぶショートカット
- 効果:天山山脈中部を越える時間を「数時間」から約20分へ短縮
烏魯木斉〜尉犁高速道路の要となる存在
天山勝利トンネルは、烏魯木斉〜尉犁高速道路の中核となる区間です。この高速道路は、新疆ウイグル自治区北部の区都・烏魯木斉から、南部の尉犁県までを結ぶ計画で、トンネルが新たなショートカットとして機能します。
烏魯木斉〜尉犁高速道路は、2025年に開通する見込みとされています。開通後は、現在およそ7時間かかっている両地点間の移動時間が、3時間余りまで短縮されると見込まれています。
いまの主役は国道216号
現在、烏魯木斉と庫爾勒(コルラ)を結んでいるのは、全長約470キロの国道216号です。車での所要時間は約7時間とされ、両都市を結ぶバスは1日2便のみと限られています。
そうした状況の中で、烏魯木斉〜尉犁高速道路と天山勝利トンネルの整備は、この地域の交通事情を大きく変える一手となりそうです。
交通と観光に広がる「時間短縮」の効果
新しい高速道路とトンネルの開通によって、烏魯木斉と庫爾勒をはじめとする地域間の移動は、これまでより格段にスムーズになります。移動時間の短縮は、次のような変化をもたらす可能性があります。
- 貨物輸送の効率化や物流コストの削減
- ビジネスや出張など、人の移動のしやすさの向上
- 天山山脈周辺へのアクセス改善による観光の活性化
現地では、烏魯木斉〜尉犁高速道路の開通によって、交通と観光の新たな機会が生まれると期待されています。天山勝利トンネルの貫通は、その前提となる大きな一歩といえます。
インフラが地域の「地図」を塗り替える
長大トンネルや高速道路の整備は、単に地図上の線を増やすだけではなく、人々の時間感覚や経済圏の広がり方を大きく変えていきます。
これまで「遠い」と感じられていた天山山脈を越えるルートが、約20分で通り抜けられるようになれば、日常の移動やビジネスの計画、観光の選択肢も変わっていくかもしれません。インフラが地域にもたらす変化をどう生かしていくのか、今後の動きを見守る必要がありそうです。
あなたなら、移動時間が半分以下になったとき、その地域の暮らしや経済にどんな変化が起きると思いますか。新疆ウイグル自治区で進むこのプロジェクトは、インフラが社会をどう動かすかを考える一つのヒントを与えてくれます。
Reference(s):
Boring of world's longest expressway tunnel completed in Xinjiang
cgtn.com








