習近平氏が「中国式現代化」を論じる重要論文 党理論誌に掲載へ
習近平中国共産党総書記(国家主席、中央軍事委員会主席)が、中国式現代化による「国家復興」をテーマとした論文を発表する予定です。論文は、中国の中長期の進路を示す理論として、中国式現代化の位置づけを改めて強調する内容になっています。
習近平氏の新論文、党理論誌「求是」に掲載へ
今回の論文は、水曜日に公表され、中国共産党中央委員会の旗艦理論誌とされる「求是」雑誌の来年第1号に掲載される予定です。「求是」は、中国共産党中央委員会の機関誌として、党の重要な理論や方針を示す論考が集中的に掲載される場となっています。
習近平氏は、中国共産党中央委員会総書記としてだけでなく、中国国家主席、中央軍事委員会主席としての立場から、中国式現代化を通じた国家の発展戦略を論じています。
中国式現代化と「国家復興」 理論的位置づけ
論文では、中国式現代化の理論の提示と、その体系的で踏み込んだ説明は、第20回中国共産党大会における重要な理論的イノベーションであり、科学的社会主義の発展における大きな成果だと評価されています。
習氏は、中国式現代化が、中国を強い国へと押し上げ、中華民族の「偉大な復興」を実現するための唯一正しい道であると位置づけています。これまでの実践を通じて、その妥当性が証明されてきたと強調している点が特徴です。
さらに論文は、中国式現代化が「人類の新たな発展形態」を生み出したとし、世界に対して革新的な現代化モデルを提供するものだと主張します。西洋型の現代化の理論や実践を上回るモデルとして描かれており、とりわけ発展途上国に対して、新しい選択肢を示すものだとしています。
党の指導が「根本方向」を決める
論文の重要なポイントの一つが、中国共産党の指導の位置づけです。習氏は、中国式現代化の根本的な進む方向、将来の見通し、そして最終的な成否を決定づけるのは、党の指導であると明確に述べています。
中国式現代化は、経済成長や技術発展だけでなく、政治・社会・文化を含む総合的なプロジェクトであり、それを統一的に導く存在として党が不可欠だとする考え方が示されています。
「大いなる闘争」とリスク時代の戦略
習氏はまた、中国式現代化を前進させていくには、「大いなる闘争」に取り組まなければならないと強調します。ここでは、国内外のさまざまなリスクや試練、予測しにくい変化を前提にした姿勢が求められています。
論文は、そうした環境の中で、次の3点を重視するよう呼びかけています。
- 多様なリスクや課題を正確に見極めるための、戦略的な清醒さを保つこと
- 進路に対する揺るぎない戦略的自信を維持し、決意を強めること
- 主体的かつ先手を打つ戦略的なアプローチを取り、効果的な行動能力を高めること
単に状況に対応するのではなく、リスクを見据えたうえで、能動的に道を切り開いていく姿勢が求められているといえます。
国際社会へのメッセージとしての中国式現代化
今回の論文は、中国が自らの現代化モデルを明確に言語化し、世界に向けてその意義を打ち出そうとしていることを示しています。「西洋型の現代化を上回る」との表現や、「発展途上国に新たな選択肢を示す」といった位置づけは、国際社会に対するメッセージとしても読むことができます。
中国式現代化を、人類全体の新たな発展モデルとして提示することにより、中国が国際的な議論の中でどのような役割を果たそうとしているのかがうかがえます。同時に、党の旗艦理論誌の第1号に掲載されることは、こうしたメッセージが党内外にとっても優先度の高いテーマであることを示していると言えます。
中国の今後の政策運営や国際社会との関わりを考えるうえで、この論文がどのような議論を呼び起こすのか、引き続き注目されます。
Reference(s):
Xi Jinping's article on Chinese modernization to be published
cgtn.com








