習近平氏「強い中国」へ結束呼びかけ 2025年と第14次5カ年計画の焦点
中国の習近平国家主席が、新年を迎えるにあたり「強い中国」づくりに向けて戦略的な落ち着きと全国民の団結を呼びかけ、中国式現代化を一層前に進める決意を示しました。
新年の集会で「強い中国」づくりを強調
火曜日に開かれた中国人民政治協商会議(CPPCC)による新年の集会で、習近平国家主席(中国共産党中央委員会総書記、中央軍事委員会主席)は、あらゆる困難を乗り越えて強い国づくりを進める必要性を強調しました。
習氏は、中国式現代化の旅路について「晴れ渡った空や穏やかな風だけでなく、強風や荒波、さらには危険な嵐にも直面する」と述べたうえで、そうした局面でも戦略的な揺るぎなさを保ち、団結した中国の人々の力を結集して、波を切り裂き勇気を持って前進していくことが重要だと訴えました。
2024年を「並外れた一年」と総括
習氏はまず、2024年の歩みを振り返りました。国内外の情勢から多くの課題が生じたものの、中国は冷静に対応し、幅広い対策を講じることで、その年に掲げた主要な経済・社会発展の目標を達成したと説明しました。
2024年の発展の歩みについて、習氏は「並外れた一年」であり、勇気づけられる成果があったと評価しました。こうした成果が、中国式現代化をさらに推し進めるうえでの決意と自信を、いっそう強めたとしています。
2025年と第14次5カ年計画の最終年
続いて習氏は、2021〜2025年を対象とする第14次5カ年計画の最終年にあたる2025年の位置づけについて語りました。2025年には、より積極的なマクロ経済政策を実施し、持続的な景気回復と改善を促すとともに、人々の生活水準を継続的に高め、社会の調和と安定を維持していく方針を示しました。
さらに、第14次5カ年計画で定められた目標と任務を「高い質」でやり遂げることで、第15次5カ年計画の良いスタートに向けた堅固な土台を築く必要があると強調しました。
習氏が掲げた主な政策方向
- より積極的なマクロ政策で、持続的な景気回復と改善を図る
- 人々の生活水準を着実に引き上げる
- 社会の調和と安定を維持する
- 第14次5カ年計画の目標・任務を高い質で達成し、第15次5カ年計画の良いスタートの土台を固める
CPPCCに求められる役割
今回の集会を主催した中国人民政治協商会議(CPPCC)は、中国の最高政治協商機構とされる組織です。習氏は、この1年間にCPPCCが党と国家のために果たしてきた貢献を評価しました。
そのうえで、CPPCCが「専門的な協商機関」としての役割を十分に発揮し、積極的に提案や建議を行うとともに、より広範な世論の支持と共通認識を形成していくよう呼びかけました。政策決定に向けて多様な意見を集約し、社会の合意を広げていく役割が重視されています。
党・国家指導部が一堂に
集会は、中国共産党中央政治局常務委員であり、CPPCC全国委員会主席を務める王滬寧氏が司会しました。このほか、李強氏、趙楽際氏、蔡奇氏、丁薛祥氏、李希氏、韓正氏など、党と国家の指導者も出席し、指導部が一体となって新年の方針を共有する場となりました。
今回のメッセージをどう読むか
1. 長期戦を見据えた「戦略的な落ち着き」
中国式現代化の道のりを、晴天だけでなく嵐も想定した「長い航海」にたとえた習氏の発言からは、短期的な変動に一喜一憂せず、長期視点で国の発展を進めていく姿勢がうかがえます。
2. 経済回復と生活水準の向上を重視
2025年に向けて「より積極的なマクロ政策」「持続的な景気回復」「生活水準の向上」を繰り返し挙げたことは、経済運営と国民生活の安定を最優先課題として位置づけていることを示しています。
3. 協議と団結を通じた統合力の強化
CPPCCに対して提案機能の強化や共通認識の形成を求めた点や、「団結した中国の人々の大きな力を結集する」との呼びかけは、協議と団結を通じて社会の統合力を高めていく方針を反映していると言えます。
第14次5カ年計画の最終年となる2025年は、中国経済や社会政策の方向性を占う重要な節目でもあります。習氏のメッセージが示す政策の優先順位と、今後の具体的な取り組みの進み方に注目が集まりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








