中国のSCO輪番議長エンブレム発表 デザインに込めた意味とは
中国が2024〜2025年の上海協力機構(SCO)の輪番議長国として務める任期に合わせ、公式エンブレムを発表しました。古代の青銅器文化をモチーフにしたこのデザインは、地域協力の「終わりなき希望」を象徴するものだとされています。
中国が発表したSCO輪番議長エンブレムとは
中国は、2024〜2025年のSCO輪番議長国としての任期に向けた公式エンブレムを公開しました。中国外交部によると、エンブレムの外周には、先秦時代(紀元前221年より前)の青銅器に見られる伝統的な文様があしらわれています。
具体的には、雲・雷・龍をかたどった古典的な模様が用いられ、それらが中国の伝統的な「Huiスタイル」と呼ばれる連続的なパターンで相互に組み合わされています。このパターンは、希望が途切れることなく循環していくことを象徴していると説明されています。
古代青銅器モチーフで「歴史の連続性」を表現
雲や雷、龍といったモチーフは、中国文化の中で長く用いられてきた吉祥の象徴です。先秦時代の青銅器から着想を得たデザインを現在の国際機構のエンブレムに取り入れることで、古代から現代へと続く歴史と文化の連続性を示しているとも受け取れます。
伝統文様を国際協力のシンボルに用いることで、中国は自国文化の要素を生かしつつ、多国間協力の場に独自のメッセージを添えていると言えるでしょう。
Huiスタイルのパターンが示す「終わりなき希望」
エンブレムの外周に配されたHuiスタイルのパターンは、四角や曲線が切れ目なく続く、いわゆる「回」字文様のような連続模様として知られています。中国外交部は、この連続性が「終わりなき希望のサイクル」を象徴していると説明しています。
輪番議長国の任期は限られた期間ですが、エンブレムに込められたメッセージは、SCOが長期的な視野で協力を続けていく枠組みであることを強調しているとも解釈できます。
2024〜2025年のSCO輪番議長国としての中国
中国は、2024年7月のアスタナ・サミットの後、2024〜2025年の期間における上海協力機構の輪番議長国を引き受けました。この任期の中で、中国はSCOの議題設定や会議運営などにおいて中心的な役割を担います。
- 2024年7月のアスタナ・サミット後に輪番議長国を担当
- 2024〜2025年の任期を通じて、SCO内の協力を調整
- 第25回SCO加盟国首脳会議が中国で開催されることになっている
輪番議長国は、首脳会議や閣僚級会合などの準備や運営を主導する立場にあります。今回発表されたエンブレムは、こうした会議や関連イベントの象徴として用いられ、SCOにおける中国の任期を視覚的に印象づける役割を果たすとみられます。
上海協力機構(SCO)とはどんな枠組みか
上海協力機構(SCO)は、中国が創設メンバーとして参加し、さらに名称に中国の都市名が付けられている初の国際機構です。これは、中国にとってSCOが特に重要な多国間協力の場であることを示しています。
SCOは、地域の安定や協力を目的とした枠組みとして、安全保障、経済、文化交流などの分野で協力を進めてきました。加盟国どうしが定期的に首脳会議を行い、共通の課題や地域の発展について議論する場にもなっています。
その中で、2024〜2025年の輪番議長国を務める中国は、議題の優先順位づけや協力プロジェクトの進め方などを提案できる立場にあります。今回のエンブレムは、そうした役割を視覚的に示す「名刺」のような存在と言えるかもしれません。
なぜこのニュースが重要なのか
一見するとエンブレム発表はデザインの話に見えますが、国際ニュースとしては次のようなポイントで注目することができます。
- 中国が自国の歴史・文化モチーフを通じて、地域協力の方向性やメッセージを表現している
- SCOという多国間枠組みの中で、中国の輪番議長国としての存在感を象徴的に示している
- ユーラシア地域の安全保障や経済協力の動向を理解する上で、SCOの動きが今後も重要になり得る
日本から国際情勢を眺めるとき、G7やEUなどに比べてSCOの情報は相対的に少ないかもしれません。しかし、こうしたシンボルや会議の動きに注目することで、地域協力のもう一つの軸を意識するきっかけになります。
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Reference(s):
China unveils emblem for its 2024-2025 rotating presidency of SCO
cgtn.com








